ルネ・クレマンの、これは傑作でしょう。

1946年という時代に驚く。第二次大戦の翌年。

フランスって、こんな大スペクタクルな映画が撮れるほどに国力が回復してたんだ。

 

これ、すごい爆破シーンですよ。

『マッドマックス怒りのデスロード』および『フュリオサ』の原典のような映画です。

蒸気機関車の貨車の下にカメラを設置して線路すれすれに走る映像とか、この時代としてはめちゃくちゃ新鮮。

のちのレース映画ではこの映像が必ず出てくるんだから。

 

それにしても本当に列車を脱線させて崖に落としたり、ものすごい迫力だし、金がかかってそうでスゴイ。

これ1946年てマジ?

列車爆破だけでなく、銃撃戦も迫力ある。

この時代なので、人体への着弾とか、流血描写は皆無だけど、やっぱり爆発だけはマジもんなので迫力ある。

 

崖を転がるハーモニウムがマヌケな音を立てるところはなんつーか、破壊行為、戦争へのむなしさを感じる。

 

映画終盤にはナチが破れ、フランスが占領から解放される場面となり、そこは本当に解放の喜びが伝わって来る。