村上春樹は嫌い嫌いと言いつつ、長編は『1Q84』まで読んだ。短編もいくつか読んだ。

そのうえでレビューしてみる。

 

風の歌を聴け

村上の中では最もマシ。なぜなら例の「やれやれ」男ではないし、「ヤリたくないけど、女がせがむので仕方なくセクスする」でもないから。ただ、ストーリーは何もないに等しく、あくまで読みやすい文章とうっとおしい比喩を楽しむモノ。

 

1973年のピンボール

この作品は村上龍の『海の向こうで戦争が始まる』とイメージが近い。デビュー作が注目され、肩ひじ張ってる感じが似てるのかも。ストーリーはなんてことない。ピンボールを女性に例えることが何が面白いのか?でもまだマシ。

 

羊をめぐる冒険

このあたりから「やれやれ」男がでてくる。そんで鼻持ちならない女も出てきてしまう。冒険というわりに、進行は遅く、基本的には平易な文章を読む快感に依る部分が大きいのは変わらない。この辺から辟易してくる。

 

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

これが村上春樹作風の完成形だろう。2つのパートに分けて、やがて融合するというやつ。この小説は記憶に残ってて、部屋をムチャクチャに荒らされたり、警察の取り調べで田舎と文学という刑事が出てくるのを覚えている。ただ、最後に主人公が死ぬようだが別に可哀そうとは思わないのは、相変わらずである。

 

ノルウェイの森

この小説が売れたのは内容ではなく、タイトルが99%の要因である。なぜなら、この年にビートルズ作品が一気にCD化され、日本国民に広く売れまくったからである。内容は御存じのように文芸ポルノである。フエラ、口内射精、テコキが延々繰り返された挙句、最後はド貧乳の熟女にナカダシをする内容で、反吐が出る。唯一良いと思えるのはミドリだけだろう。それ以外は死のうがなぶり殺しにされようが気にならない。死にたい奴は死ね。

ちなみに、海外での村上春樹の評価はポルノ作家であることを留意してほしい。調子乗った連中が、「ハルキは海外で評価が高い~」みたいなことを声高に語ってるのは痛すぎるので。

 

ダンス・ダンス・ダンス

これは印象薄い。何も覚えてない。『羊』の続編だけど、結局何も起きてないよね。

 

国境の南、太陽の西

このあたりで「女の失踪」がテーマになる。これも印象薄いな。でも文章がうまいことは認める。長ったらしい比喩は辟易。まあ、ある種のオモシロ比喩集として読めばいいんじゃない?俺は読まねえけど。

 

ねじまき鳥クロニクル

ノモンハンの皮膚剥ぎ取り描写がしたかったのは判る。あの近所の女が誰かにレイプされなかったのは意外だったな。自分で洗面器に顔を浸して窒息自殺するのも覚えてる。基本的にいっつも同じだな。主人公が異世界に行って、帰って来るけど何も起きてない、というパターン。もういいよ。

 

スプートニクの恋人

これも覚えてねえな。

 

海辺のカフカ

これは読んでてムカついたかな。主人公の15歳のガキが生意気なんだよな。で、またこいつがバシバシおまんこしまくるよな。児童ポルノじゃん。

 

アフターダーク

これは異色作といえるでしょう。難解とか、意味不明とか言われそう。たしか、セクスは1回も出てこねえよな。ストーリーはなくほとんど観念小説。

 

1Q84

これが最悪かな。これまでの村上春樹の集大成的。なので、展開が読める読める。こいつとこいつがセクスする、と登場人物が出た瞬間に分かる。はあ、こいつはただのポルノだよな。ただ、3冊目のホモの探偵の部分は良かった。