いくら昔のジャッキー映画だからって、ちょっとこの映画は看過できない。
あまりに不真面目すぎしやしないかい?
別に映画の中でふざけてもいいが、そこには真剣さが欲しい。
だって、映画を観る人はなんらかの金を払い、時間を費やすわけだから。
映画冒頭からくだらないショートコントを見せられて大変辟易する。唐突に座頭市のモノマネを見せられるのだが、これはパロディとかオマージュとは呼べない。だって、作品の面白さに無関係なんだもの。
さらに劇中でもいろんな「モノマネ」が出てくるけど、同様にオマージュになっていない。
まったくもって意図不明だからだ。
さらに、ジャッキーの演技がヒドい。
これまでのどの映画よりも「チャップリン度」が高く、なぜこの時代にチャップリン風演技をする必要があるのか、皆目見当がつかない。
さらに、この映画は中川家がコントでやる「昔のカンフー映画」の元ネタだろう。あの目を覆いたくなるような顔芸、悲しいときに大げさな哀しい顔、痛いときにやる大げさな痛がる表情など、見ててトホホと感じる。