ニコラス・ケイジ主演。
なかなか面白いです。まあ、ベタな展開ではあるんですけどね。
そこはニコラス力で、かなり魅力増上してますよ。
舞台はタイ。私は7年前に風俗旅行で行きました。3泊4日くらいだったかな?
で、この映画ではナイトクラブが出てきますけど、あの描写は嘘です。
ああいうクラブっていうのは、実質は娼館です。
あんな風にステージ上で踊ってる女を指名して、2階の別部屋でセクスするんです。
私もしました。でも、その時の女がね、顔が芹那似で良かったんですけど、クソ偽乳(手術痕丸見え)で、キスもしない、フエラもしない、というクソ地雷嬢。
で、ニコケイは非情な殺し屋だったが、引退を決意して最後の仕事にかかるも、情にほだされて死ぬ、という話。
これは映画の一つのパターンですね。優秀な殺し屋が引退決めるけど、今までの自分のルールを守れずに死亡、ってやつね。
『レオン』もそう。
で、タイというお国柄を知らない人がこの映画を観ると、ちょっと不満に思うかもしれない。
「殺し屋は今までルールを守ってたのに、なんで急に態度を変えちゃうんだよ」
「あいつを相棒にしたのが理由が分からん」
「あの薬屋の女に惚れたのはなぜ?」
とかね。
でも、私は全部理解できます。
それはすべてタイという国のなせる業なんですよ。
これはタイ旅行に行った人は実感があると思う。
タイって、猥雑です。道路は車、チャリ、原付が走りまくって一日中渋滞してます。
歩道には物乞いが所せましと座ってます。
どこでも屋台の料理のツーンとした匂いがたちこめてます。
なんか汚いし、臭いし、人多いし。
でも、なんかね、救済の感覚があるんですよ。
タイは仏教国です。さらには王国ですので、王様がいます。
で、この王様が国民に非常に尊敬されて、愛されています。これはタイの街をちょっと歩けばすぐに分かります。
私はタイの風俗嬢とタクシーに乗ってるとき、急に嬢が手を合わせて拝んだのでどうしたのか、と思ったら、窓の外に王様の写真が見えたんですよね。そのくらいで、彼らは王様への敬愛を示すんです。
すごくないですか?日本で天皇の写真を拝んでると、「おやおや・・」と危険人物認定されちゃいますけど、タイではフツーなんですよ。
さらに、この風俗嬢が道を歩いてると物乞いに寄付するんですよ。
やっぱり助け合いの国なんですよね。
つまり、こういう風土の国にいると、いくら非情な殺し屋でも、変化せざるをえないんですよ。
なので、急にニコケイの態度が軟化してしまうのも仕方ないんです。