仲代達也の現代劇ってあんまり観たことないな。
黒澤明映画とか、『切腹』しか知らないから。
この映画における伊達邦彦は女殺しという一面をありながら、ややホモっぽさが漂っている。
ホモというか、両刀か。
あの女装男子とも前に関係があったっぽいしね。
でも原作者の大藪春彦はホモとかゲイとか大嫌いだと思うんだけどね。
それをまして大のお気に入りキャラの伊達邦彦にそれやると怒るのでは?
結核の相棒ともややホモっぽさがあるし。
全体的にフレンチ・ノワールの雰囲気プンプン。
バッキバキに陰影のついたモノクロ、コートにハット。
後の『サムライ』のアラン・ドロンですな。
「優れた人間は、弱き人を殺しても良い」という思想はヒッチコックの『ロープ』からの発想か。
そして、後の『青い炎』に引き継がれますよね。