数年前の『エックス』という映画の続編。
この『エックス』というのは、明らかに『悪魔のいけにえ』のモノマネかと思わせつつ、「ああ、そういうタイプの映画なのね」といったん納得させたあと、「え?そっちタイプの映画なの?!」というツイストのきいた映画だった。
いうてもホラーの小品という趣で、面白いけど続編が作れるタイプではないなーと思っていたら、続編です。
つーのも、アイコニックな殺人マシーンがいるわけでもなく、まあ、いるんですけど、そいつはすでに1作目で完全にグシャグシャにされて死にました。これは必見ですので、ぜひ観てください。
で、その殺されたババアの若かりし頃の話。
まあ、完全にサイコパス、もしくはソシオパスでさあな。
イタズラで動物殺しますしね。
家庭の事情で農場に閉じ込められたような人生を送ったせいか、人との会話が微妙に噛み合ってないんですよね。それが怖い。あと本音と建て前が分かってない。人の言うことはすべて本心だと思ってる。ヤヴァイ。
終盤のダンスパートは『巴里のアメリカ人』ですかね。
痛々しさマックスで、良かったですwwww
このダンスパートはこの女がいかに狭い世界で、自分とだけ対峙してたことが分かるシーンですよね。
なので自己評価はめちゃくちゃ高いんです。だって比較する他者がいないんでね。他者と比較するという概念すらないように思える。
で、この女は一切の罪悪感を抱かずに人を殺すことのできる女で、それは生い立ちとか家庭環境によるものである可能性が高いんですが、その割に映画はさわやかです。広々とした平原の映像はキレイだし。画面は明るいし。
これが日本映画になると途端に暗くてジメジメするでしょ。先日、冒頭5分で視聴をやめた『市子』が典型ですよね。貧困、私生児、差別とか重たいテーマを重たく描くでしょ。そりゃ我慢して観れば良い映画だなって思うかもしれないけど、わざわざ我慢する価値ねえよww死ね。
ところで、蛆が湧いた焼き豚は『戦艦ポチョムキン』ですかね、知らんけど。