あの傑作映画『SISU』の監督の前作。

アメリカ大統領の乗る旅客機が爆撃され、逃げた大統領がフィンランドの少年ハンターに助けられる話。

早くも荒唐無稽だが、面白い。

 

この少年ハンター、まだ半人前で13歳の誕生日に通過儀礼のハンティングに狩り出ているのだ。

まだまだ腕前は未熟で、弓も引く力もないし、焚火を起こすにもマッチを使い果たしてしまうし、まだ何もできないのだ。

でも、大統領の前では「俺はハンター。森の中では俺がルールさ」的にカッコつけて虚勢を張るのが笑えるし、いとおしい。

13歳なので、早く大人になりたいのだ。一人前の男に。

その背伸び感に、既視感を覚えるのは自分の思い出なのかも。