噂には聞いていた映画。

何やら戦前の実話らしい。

 

とある人里離れた村。世は満州事変。出征が名誉なことと教育されていた時代。産めよ育てよの富国強兵が国策の時代。

主人公は村一番の秀才とおだてられていた病弱な青年。いつか自分も兵隊に入って国のために死ぬぞ!と意気込んでいる。

ぶっちゃけ、この思想が一番怖い。ただ、当時はマジのマジで「国のために死ぬのが名誉」と考えていたのだ。

今の日本人の男でそんなこと考えてる奴はおらん。

 

で、主人公は自分の村に夜這い文化があることを知り、村の女をセクスしまくる。童貞卒業して性欲がとまらないのである。しかし、村の女といっても旦那が出兵した一人妻ばかりだが。

で、主人公は自身が結核を患っていると知らされ、徴兵免除になってしまう。

兵役に就くことが人生のあこがれ、目的であった彼は大いに落ち込む。

 

で、小さい村なので結核の噂は広まり、村人からいじわる、というか嫌がらせを受ける。

 

主人公は文学青年、というか、兵隊がダメなら学校の先生になろうと勉強をしているので、仕事はしていない。

でまあ、夜這いしていた人妻からも拒否られ、主人公はついにキレて、村人を抹殺するこを決意。

でまあ、映画の最後は本当にすごい殺戮シーンになります。戦闘ではなく、殺戮です。相手は無防備ですから。

 

結論を言えば、非常に面白い映画でした。何より女が脱ぎまくる。若い田中美佐子さえ脱ぐ。キレイな体です。池波志乃がエロス。

劇中で、10回くらいセクスシーン出てきますからね。その辺のピンク映画よりも多い。

つまり、死とセクスの対比でしょうね、ええ。

 

私の感想としては、『卒業』と『タクシードライバー』を合わせたような感じ。

いずれも、童貞野郎の暴走ですよね。終盤の武器を装備して着替えるシーンは、シュワちゃんの『ゴリラ』とか『コマンドー』に匹敵する興奮ぶりですね。

で、殺戮シーンはすごいですね。皆殺しではなく、自分にイジワるした奴だけを殺す、というのもケチくさくて良いwwww

驚くことに女も子供も殺します。これはスゴイ。もうこんなシーン撮れないぞwww

 

で、殺戮を終えた主人公は、なんか妙にすっきり、さっぱりしてるんですよ。

なんかね、青春映画風味さえ感じる。そこも恐ろしい。