めちゃくちゃな映画である。
おそらく、設定と、最後の終わり方だけ決めて、残りはその場の思い付きで作ったのだろう。
一応、ジャッキー・チェンが主演格扱いだが、どう考えても脇役。
舞台は1944年の中国?ぶっちゃけ場所が良く分からん。
仏軍、英軍、米軍が雁首揃えて会議してるところに日本軍が襲ってきて3国の将軍を捕虜に。
で、中国というか香港軍は捕虜を救いに行くというお話。
まるで『ランボー2』じゃんとお思いでしょうが、この映画は1982年なのでまだ『ランボー』も公開されてない。
でも、基本的に超グダグダコメディなので、捕虜を助けに行く候補として007=ロジャー・ムーアの写真が出てきて「彼は今アフリカにいるから無理」とか、ロッキーの写真が出てきて「彼はこの作品向きじゃない」とか、パロディギャグ炸裂。この場面で思う存分笑った方がいい。なぜなら、この映画のハイライトだから。
で、中尉が特攻隊を結成し、捕虜を救いに行くという流れなのだが、これまたグダグダ。中尉がスカウトするメンバーはことごとく馬鹿なのだ。どう考えても役に立つとは思えない。
で、ネタバレすると、中尉は途中で殺されたような描写があるが実は生存。
最後に捕虜をとらえている日本軍のアジトに急襲するももぬけの殻。
実は生きていた中尉が捕虜を連れて現れると、「手柄は俺のものだ!」と裏切って仲間を虐殺。
その前に、なんかお侍とマッドマックス2の敵みたいな奴らとおそらくは『ワイルドバンチ』もしくは『明日に向かって撃て!』オマージュの大銃撃戦が繰り広げられ、仲間のほとんどは死亡。コメディリリーフすら殺される。
で最後はジャッキー対ラスボスだけど、決着は爆発によるもので腑に落ちない。
この映画は本当に思いつきっちゅーかグダグダで、とりあえず特攻隊のメンツがそろった後、彼らが今どこで、何をしてるのかが全く不明。どこかの目的地を目指してる風でもなく、何か目的があって歩いてる風でもなく、たまたま立ち寄った村でアマゾネス軍と戦闘があったり、泊まるために立ち寄った建物が幽霊屋敷だったり、本筋とまっっっったく関係のない話の羅列なのだ。
そして驚くべきことにジャッキーはその本筋とまったく関係がないwwwww
ジャッキーは特攻隊メンバーではないのだ。
もう本当に意味不明。
面白い映画ではない。とにかく死ね。