まず、言わせてくれ。最高。

 

ウォンビン、かっこよすぎないか?これは日本の女がホレても仕方あるまい。

いわゆる「実は殺し屋でした」系映画だが、近年の「普通のおっさんが実は殺し屋でした」系ではない。

明らかに過去に何か持っている、謎めいた男。

いやあ、イケメンですな。山崎賢人の元ネタみたいな人です。

 

何より、映画的演出が素晴らしい。

前半は主人公はボサボサの長髪で顔半分、特に右目が常に隠れている。

しかし、ついに女の子を救いに行くと決意して髪を切る。すると短髪で顔がはっきりと出る。

主人公の決意表明、および、ダークヒーローが、陽のヒーローに変わった演出である。

 

あと、忘れがたい、かっこいいシーンも山盛り。

ガラスを突き破って階下に飛び降りるシーン。合成かもだけど、突き破って着地するまでをワンカットで観せていてグッド。

あと、麻薬精錬工場で暗闇から発砲するシーン。闇の中で発砲と同時に一瞬だけ姿が見えるの最高。

 

最後の防弾ガラスを同じ個所を何発も撃ちまくって貫通させるのも最高。俺もそれやれって思った。

 

私はマジで子供の目をくりぬいたと思ってました。

というのも、韓国映画って「厳しさ」がありますからね。子供や女も殴られるし、殺されます。

日本映画ではエグくて無理そうな描写も平気でやってくる。

『オールドボーイ』の歯を抜くシーンは頭おかしい。

 

で、この映画、簡単に言えば、男が女の子を救う話ですが、実は、逆に、女の子が男を救う話でもあります。

 

主人公の男はかつて特殊軍隊の暗殺者でしたが、妊娠した妻を殺されてしまうんです。

この時点で、この男は、生きてはいるものの、魂は死んでるんですよね。

それを、この隣の女の子によって生き返るんです。

で、実は、彼女は、もう一人の男も救っています。そう、敵側の殺し屋ですね。たぶんアイツ、ゲイですよね。

で、拉致された女の子は、この殺し屋に優しくするんですよね。絆創膏を張ってあげたり。

で、この殺し屋は凄惨な現場を見て魂が死んでいたんですが、この女の子と触れ合うことで、一時的に生き返るのです。

なので、女の子が目をくりぬかれるのを防ぐんですよね。

 

まあ、最後は落涙しますわな。ストップモーションになって、歌が流れだすタイミングが神。

傑作。