各バンド、各ミュージシャンのアルバムにおける「名盤」とされているものを見ていくと色々と思うことがある。

 

まず、ビートルズはスゲー。神。

つーのも、彼らは現役時代にオリジナルアルバムを13枚か14枚くらい出しているけど、軒並み名盤といえる。

まあ、ほぼ企画盤の『イエロー・サブマリン』が最下位になるのは満場一致として(しかし「ヘイ・ブルドッグ」が入っているので5億点!)、いわゆる駄作がないのだ。まあ世間評が低いであろう2枚目『ウィズ・ザ・ビートルズ』と4枚目『フォー・セール』があるけど、これも内容は良い。地味なだけで。

 

あとは、60年代、70年代のアーティストは、通算4~5枚目くらいが代表作になるのに比べて、90年代以降はデビュー盤が最高作という例が多いと思う。

というのも、60年代デビューで言えば、ビートルズ、ストーンズ、ザ・フー、さらにボブ・ディランを上げてみると、彼らの代表作は、早くて4枚目、遅いと6枚目くらいが最高傑作とされる。

つまり、デビューから着々と成長・進化して頂点に上り詰めた、ということ。

逆に、90年代以降って、どうにもデビュー作は最高だったけど、どんどん評価が落ちていくって例が多くないかい?

オアシス、ブラー、ストーンローゼズ、80年代だけどガンズ、あとは90年~00年代のロックンロールリバイバルといわれる痛い時期(渋谷陽一時代)は本当にデビュー作だけの連中であふれかえってたよな?

 

ま、ということで、私の好きなミュージシャンの必聴のアルバムを挙げていきたい。

 

ビートルズ:全部と言いたいけど、必聴は『ラバー・ソウル』『リボルバー』『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』『マジカル・ミステリー・ツアー』『ホワイト・アルバム』『アビー・ロード』。

 

ローリング・ストーンズ:これは円熟期が分かりやすい。『ベガーズ・バンケット』『レット・イット・ブリード』『スティッキー・フィンガーズ』『メインストリートのならず者』

 

ザ・フー:ちなみに『トミー』は嫌いなので除外。『フーズ・ネクスト』『バイ・ナンバーズ』

 

キンクス:『サムシング・エルス』『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』←これ最高。

 

ボブ・ディラン:彼の場合は当たり外れが非常に激しいので、まったく聴かなくてもよい駄盤も存在する。しかし、ファンはその駄盤こそ愛しいというジレンマ。『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』『血の轍』『インフィデルズ』

 

レッド・ツェッペリン:彼らも駄盤はないかな。個人的に『プレゼンス』は苦手だが、「アキレス」だけは神。『Ⅰ』『Ⅱ』『Ⅲ』『Ⅳ』『聖なる館』『フィジカル・グラフィティ』。