ギャング映画。
1909年を出発に、1915年、1917年と時代を経て、一人の男がチンピラからギャングスターになり、最後殺されるまでを、なんと84分にまとめた映画。
かなりテンポが良い映画で、何かのイベントが起こるところだけを映画にしている感じ。
そう、つまりスコセッシの『グッドフェローズ』とまったく同じだ。
あれも20年近いときの流れをあの映画はどんくらいだ?140分くらいか?にまとめた、いやちょっと長いけども、あの映画も、何か起こるところだけを映像化した作品である。
で、『民衆の敵』は禁酒法時代を描いた映画で、誰でもアル・カポネか?と予想するけど、特定の人物ではないとのこと。
自分のボスが馬車の馬に蹴り殺されたことが分かると、わざわざ厩舎に出向いて、その馬を買い取ったうえで銃殺するという、執拗ぶりが素晴らしい。ギャング映画で馬を殺すっつったら、そりゃ『ゴッドファーザー』でしょ!
ということは、この映画、色んなギャング映画への影響大ですね。