私は高校のころ、ほかほか弁当でバイトしていた。

丸2年以上、バイトしていた。

ちなみに、今では「ほっともっと」という店名だが、私のころは「ほっかほか弁当」だった。

なんか、会社が分裂したらしい。買収やらで。

 

で、私が入店した時点で、1個上の男女が1人ずつ、さらに、大学生だか短大生の女が1人。

で、みんな彼氏・彼女がいた。

バリバリ童貞なのは私だけだった。

1個上の男はよく喋りかけてくれたが、私は返事はするけど自分のことなんて話さなかった。生意気だった。

女とは自分から話しかけられなかった。恥ずかしいからだ。

「お前には興味ないよ」的な雰囲気を出すためだ。

 

私よりあとに入ったのは2人だけ。

両方女。

一人は1個下の高校生。

もう一人はたしか社会人の女。

高校生は学校終わりのバイトだけど、社会人の女はちょっと闇深かった。

昼間は別の仕事をしているが、さらにバイトをしているのだ。めちゃくちゃである。

んで、ここのほか弁はバイト面接時に「最低でも2年働いてほしい」と言われた。

というのも、仕事を覚えてモノになるまで時間がかかるので、そんな数か月でコロコロ辞められても困るのである。

面接時にこんなことを言われるので、なかなか新しいバイトが入らないのである。

 

で、事件が起きた。

社会人の女が半年たらずで辞めたのだ。

こいつにはオトコがいるらしいが、職業は「ごみ収集」である。ご存じ、最底辺の職種として有名である。

で、そのオトコと結婚するのでやめるらしい。

その際、私はいなかったけど、店長がブチ切れたらしい。「2年働く」という約束を反故にしたから。

まあ、私からすれば関係ない。女が結婚しようが辞めようが死のうが生きようが知ったことではない。