今月かった本『にほんのうた』を読み終えました。
マジメに読む気がしなくて、トイレに置きっぱなしにして、ウンコとか小便するときに、数ページずつ読み進めました。
で、結論としては、「期待してたのと違う」です。はい。
一応、本書は「日本の音楽史、こと大衆音楽の歴史を総括する」ということ。
なので、縄文時代とか弥生時代から話が始まる。そんで、平安とか戦国時代とかまで経て、明治の文明開化も扱う。
そんで、本の後半ちょっとで一般的な邦楽的な話になる。
で、我々が一番聞きたいであろう「今日のJ-POPがどんな影響を受けたのか」の部分がぽっかり空いているのだ。
なんか、肩透かしというか。
たぶん、著者のみのは文明開化近辺の日本の近代化、西洋化のトピックに最も興味があるのだろう。
なので、その10年くらいにものすごいページ数を割いている。
ようは、歴史のお勉強なのである。うんと、興味ないです、そんな話はwwww
なので、読者が求めるものと著者が書き表したいことにかなり乖離があるんです。
で、後半、かなーり駆け足で60年代以降の邦楽史を振り返るんですけど、薄味すぎて味がしない。
あと、レゲエとかノイズとか前衛音楽のことなんて、だーれも興味ないって。
きっと、著者的には「歴史を総括する」と宣言した以上は、「俺もこんなに勉強しましたよ」とアピールしたかったんでしょうが、別に勉強量はひけらかすものではないです。
勉強した結果のテスト点数をひけらかすんですよ。
なので、基本的には、本当に歴史の教科書みたいに、事実が淡々と記述される割合が高い。いな、高すぎる。
つまり、著者の意見が入っていない。評論的要素はかなり小さい。
なので薄味である。
世間的にはヒットしているがこいつらはクソだ、くらいの評論をしてくれよ。2500円も払ってんだぞ。