千葉師匠の映画。千葉真一の顔芸が炸裂!

 

ストーリーは少々噴飯モノですが、時折出てくる凄惨な残虐描写は、世界中の映画に影響与えてるんじゃないですかね。

だって、黒人(くろんぼ)のチンポを引っこ抜く、喉笛をちぎり取るなど。

喉笛をちぎり取るって、『ランボー最後の戦場』に先んじてたんですね、スゲー。

 

で、ストーリーと細かい演出について、あえてツッコミを入れます。

① 空手の道場破りで武器使用

主人公の剣(つるぎ)が空手道場を襲うんですが、相手の空手の使い手の1人目がいきなり「ヌンチャク」使用。あの、愚地独歩いわく空手は「手を空にして戦う」意があったと思うんですが・・・。

 

② 空手の館長が強いとは思えない

この道場破りで最後に戦う館長。小太りなまん丸のおじちゃん。どう考えても千葉真一よりも強いとは思えないですけど・・・。

 

③ ストーリーの凄まじい破綻

実は、ストーリーは複雑。いくつかの人間関係が絡み合ってるんです。一つ、殺人鬼の死刑囚を脱獄させる弟妹たちの話。二つ、石油会社の令嬢を狙う悪党たちの話。この2つが関連しあってるはずが、最後の方は完全に破綻。石油会社を乗っ取ろうとする悪党は関係ない奴にあっさり殺される。

で、一番笑えるのは、死刑囚を脱獄させた弟妹の話。だって完全に破綻してるんです。

まず、道場破りで人を7人殺した男がいるんです。で、こいつは死刑執行当日に、剣の協力で脱獄に成功。で、剣はいってみれば何でも屋で、脱獄も請け負うわけです。で、脱獄に成功させて、依頼人である死刑囚の弟妹に報酬を払えというんですけど、「実はお金ないんです!」とケロリ。それで、当然剣はキレてボコるんですが、事故で、弟がビルから落下死。

で、後に、脱獄させた死刑囚と一騎打ち。でも途中で、妹が乱入し、剣を羽交い絞めにして「私の体もとろと刺して!」といい、死刑囚は十手で妹の体を刺す。で、妹は死亡するも、千葉ちゃんは軽傷。なにやってんだ、おめえwww

つまりですね、3兄弟のうち、2人が兄を助けるために死んで、その兄も死ぬ、というナンダコレ話!wwwww

 

まあ、後半は正直グダるんですけど、前半の脱獄シーンとかはオモロイでっせ。

 

キアヌ・リーブスとかタランティーノはこの映画を観て千葉真一に熱狂したらしい。時代ですね。