いや、ヒドイね。

映画の構成はPART2とまったく、同じ。

それでいて、ツマンなくなっている。

 

さらに当時は飛び出す3D映画として作られたらしく、それを意識したシーンが今では痛々しい。

意味もなく登場人物が画面に向かって棒を突き出してきたり・・・。うぜーよ。

 

2作目はなんだかんだ、人間模様が描かれていて、まだ観るものがあった。

というのも、このジェイソン映画というのは、ジェイソンが出てきたら、そりゃもう一方的な大虐殺になるのは誰でも知ってるのだ。なので大事なのは、ジェイソンが始動するまでの「タメ」なのだ。そこで、伏線を張るだったり、人間関係をちょっとは描いておくことで、そいつらいざブチ殺されるときにカタルシスなり、絶望を感じるわけである。

 

で、2作目はまだ、その描写が丁寧にされていた。男女の恋が主な人間関係だが、車椅子の奴がいたり、バリエーションがあった。

なので、そいつらの恋愛模様で間を持たせることができたのだ。

 

だが、この3作目はその辺を完全に放棄している。

男女のアホカップルは出てくるけど、そいつらの関係性はもう完成しているので、ドラマがない。

一組これからどうなるのかな、というカップル候補はいるけど、男の方があまりにムサいし、やたらとイタズラ好きで、まったく好きになれず、こんなヤツさっさと殺されちまえと思うのにもかかわらず、そいつが実際にジェイソンに殺されるシーンがないのである!これは大問題である。

たしかに、他のホラー映画なら、殺す瞬間のシーンはなく死体だけが映るという演出はあるけど、ジェイソン映画はダメでしょう。きちんと殺す瞬間が観たいんだよ!てめえ。

 

さらに、最後に生き残る女が以前にもジェイソンに襲われたにも関わらず、無傷のまま生還してるのにも大いに疑問。

気絶してジェイソンに連れていかれたのに生きてる理由がまったくないのだ。ふざけんな。