何も私が観るのはヴァンダム映画ばかりではありません。スタローン映画も観ます!!

ということで、『ロックアップ』。奇しくも昨日見た『勝利への脱出』と同系統の「脱獄モノ」です。

 

この映画は昔、テレビの洋画劇場で観た記憶がありますね。

この映画はとにかくスタローンがいじめられます。刑務所の中で、理不尽な暴力、拷問、監禁を食らい続けます。

そして、あの横に曲がった口で叫ぶんです。

 

そういった理不尽に耐えてきた主人公が懲罰房でやられてしまい、くじけてしまう展開はそのまんま『暴力脱獄』ですね。

あの黒人の看守長がデカいグラサンかけてるのも、それのオマージュだと思います。こっちは少しだけいい奴ですけどね。

 

私はこの映画を観てて、「この映画はシュワじゃできねえな」と思いました。

シュワはこんなにボコられる役ができないでしょうね。それこそ見てられねえ演技しそう。

ヴァンダムならできそう。

でもスタローンがベスト。彼の表情は非常に豊かです。

こういう点がスタローンの偉大なところだと思うんです。

こういう、「やられ役」とか「負けるシーン」を見せてくれるのってすごいですよ。

だって、ブルース・リーとか、スティーブン・セガールとかって、絶対に負けませんから。

 

そういう意味では、ジャッキー・チェンとシルベスター・スタローンって共通点を感じるんです。

ともに、監督・主演もやるし、必ず、1度は負ける。そこから不屈の闘志で立ち上がるからこそのカタルシスなんですよ。