この映画、知ってますか?
1969年の日本映画。アバンギャルで、ほとんど実験映画です。
簡単な映画の内容は、ゲイバーでの愛憎劇。バーのオーナーをめぐるゲイどもの戦いである。
で、たぶんだけど、役者は本物のゲイ。
なんつってたって、主演がピーターこと池畑慎之介です。
すごいのが、撮影時16歳です。なのに、劇中でタバコ(いや、マリファナ)は吸うし、ビールも飲んでます。
そういう意味で、現代では撮影不可能ですね。
この映画の本物感は、おそらくゲリラ撮影もあるし、ゲイは本物だし、吸ってるマリファナも本物だし、その後のラリったダンスシーンもマジでは?
演出や編集は、モロ中のモロにジャン・リュック・ゴダール。
あと、ベルイマンの『ペルソナ』かな。
正直に言えば、そんなに面白くないです。
実験映画というよりも、若気の至り、としか感じない。
やっぱ才能無い人がゴダールとかベルイマンのマネをしてはならない、という教訓ですよね。
ただ、この映画のキモであり、唯一の見どころと言えるのは、主演のピーターですね。
のちに黒澤の『乱』でもかなり重要なキャラ、物語を推進するキャラも演じたように、特別な魅力がありますよね。
劇中ではスッピンと化粧顔の両方を見せますが、スッピンのときは16歳というより、12歳くらいに見える。
で、化粧すればかなりエロく見えます。
漫画の『富江』の顔にかなり似てると感じました。だって、クセは強いけどカワイイもん・・・。