先週、MGMのチャンネルの無料体験を開始し、これ急げと言わんばかりに、MGM作品を観てるわけですが、いわゆるメジャー作品を私が見るわけもなく、チャールズ・ブロンソンとか、ヴァンダムとか、そういうB級アクションばっかり観てるわけです。
で、気づいたのが、これ全部、キャノン・フィルム作品なんですよね。
キャノン・フィルムというのは80年代に隆盛を極めたアクション映画制作会社で、イメージで言うと、500万ドルの予算で3000万ドル稼ぐみたいな、小予算で中ヒットみたいな経営方針の会社でした。
それでもファンは多く、皆が想像するB級アクションはこの会社の映画ですwwww
私が観てきたキャノン・フィルム作品は、、、、
オーバー・ザ・トップ:主演スタローン
キック・ボクサー:主演ヴァンダム
コブラ:主演スタローン
サイボーグ:主演ヴァンダム
スーパー・マグナム:主演ブロンソン
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド
必殺マグナム:主演ブロンソン
ブルージーン・コップ:主演ヴァンダム
ロサンゼルス:主演ブロンソン
もう、分かりやすいでしょ?www
で、今回、観たのが『暴走機関車』。
全然知らないし、期待せずに観始めましたが、傑作です。めっちゃ面白い。
囚人二人が刑務所から脱獄するんですが、その脱獄パートも面白い。
そこから逃走のために貨物列車に乗るんですが、不幸な事故で、この列車の機関手が心臓発作で倒れてしまい、列車は猛スピードで暴走。
そこに、偶然乗り合わせてしまった囚人二人。
なので、ここからよくあるクライム映画の逃走劇になるかと思いきや、この二人の視点で観ればパニック映画になるんです。
ようは、悪人の二人が悪いことができず、列車からどうやって逃げ出そうか、可哀そうに見えるんです。
さらに、キャノンフィルム製作とは思えぬほど、人間が描けています。
ジョン・ヴォイト演ずるのは何度も脱獄した凶悪犯。こいつが、若い囚人に説教するんです。もし、逃げ延びたら、どんなしょぼい仕事でもいいから見つけろ。トイレ掃除や皿洗いでもいい。まともに人生を歩めと言うんですね。
お前が言えた口じゃねえだろと思うんですが、もはや自分は引き返せない年齢になっているので、若い囚人にはきちんとまっとうに生きてほしいんです。
さらに、二人以外にはいないと思われた列車にはまさかの第三者が乗っていて、これが中だるみを防ぎつつ、映画に新たな展開を与えてくれます。このあたりのストーリー展開の二の矢三の矢も素晴らしいと思います。