スティーブン・マックイーンの『華麗なる賭け』のリメイクとのこと。私は昨年、『華麗なる賭け』を観ましたが、あんまり面白くなく退屈な印象。男女でチェスの勝負するシーンは覚えてますが。

 

でも、このリメイク版はかなり面白かった。私はリメイクと知らずに観ましたが、冒頭30分はバツグンに楽しい。

美術館に泥棒が入るのだが、潜入方法もよいし、泥棒を見抜く美術館の職員も鋭いし、さらにさらにそれを出し抜くトーマス・クラウン、と次々に予想を裏切る展開でした。

 

そして盗難事件後に出てくる保険調査員の女がこれまた強者で、知能犯のトーマス・クラウンと対等に渡り合う展開もお見事。

でも、後半で女が男に惚れて、捜査が鈍くなるのは惜しい。そこは毅然としてずーっと女性上位でいてほしかったなー。

 

まあ、ピアース・ブロスナンはジェームズ・ボンド時代なので、マヌケな役柄はできなかったんでしょうけどね。