オカマ野郎のおすぎの生涯ベスト映画らしい。

ま、分かります。ホモ野郎は感情移入しちゃうでしょうね。

 

この映画からは、色んな映画への愛、オマージュを感じます。

何より驚くのは、それらの映画を私がすでに鑑賞していることです。

この2年で死ぬほど映画見たことで、こういう作品をより深いところで鑑賞することができました。

 

映画の最後に、ベティ・デイビス、ジーナ・ローランズ、ロミー・シュナイダーへの献辞が送られる。

実際、劇中ではベティ・デイビスの『イヴの総て』を観るシーンが出て来るし、「舞台の代役を務める」という同じシーンが出て来る。

さらに、「舞台終了後に主演女優にサインを求めた人物が交通事故で死ぬ」というのは、ジョン・カサベテス監督、ジーナ・ローランズ主演の『オープニング・ナイト』の冒頭そのままです。そのまんまです。

『オープニング~』では、その事故にショックを受けたジーナが「もう演技は続けられない」と四苦八苦する話です。

 

正直、ロミー・シュナイダーはあんまり知らない。調べると、ヴィスコンティの『ルートヴィヒ』に出てたらしいですが、あんまり記憶ないな。なんせ長い映画だからなー。でも、顔つきはシモーヌ・シニョレとかジーナ・ローランズと同じ系統、すなわち「離れ目」ですね。はい、好きな顔です。

 

また、同じ部屋に女が集まると「まるで『百万長者と結婚する方法』みたい」というセリフまで。

この映画も最近観たので、ほうほうと思いました。

 

内容は良い映画です。

観れば分かります。多く語る必要はないですね。

オカマでなくても、生涯ベストになりうると思いますよ。