私は滑舌が悪い。昔から人と話してて「え?なに?」と聞き返されることは多かった。

まず少し早口なことと、口をあまり開けずに話すのでゴニョゴニョとなってしまう。さらに声が低く通りにくいのだ。

また、最近はマシになったがドモリだった。

 

過去の記事で高校の同級生の「緊張マン」を茶化したが、あれも自分の吃音を隠すためだったのだ。

 

私の場合はとにかく最初の一音が出にくい。特にヤバいのは「か行」「た行」である。

中学のとき、前歯が少し欠けてしまい、自分で歯医者の予約をするため電話した時のこと。「前歯が欠けてしまった」と言いたいのに「欠けた」と発音できなかった。なので電話口では「前歯が、か、か、か・・・」となってしまい受付の女も困惑していた。

 

言葉が出にくいことを自覚したのは小学6年のとき。

言いたい言葉が胸のところでつかえている感じだ。なんか魔法にかけられてしゃべれなくなったみたいな。

イメージとしては、一文字目を言う前に二文字目をしゃべろうとしてグシャっとなってしまう感じ。分かります?

たとえば、「パソコン」と言うとき、最初に「パ」というところを気が急いて「ソ」を早く言いたいと思い、パとソがぶつかって渋滞を起こしてしまうのだ。

 

私なりの解決法としては、しゃべる前にたくさん息を吸い込み、一息で話す。

なので、話す前にスーッとよく深呼吸していた。

まずは落ち着くことだ。一回噛んだりつっかえると恥ずかしさもあるのでさらに焦ってしまう。そうなると出てくるものも出てこない。なので、ゆっくり、まったり話すことを心掛けるのだ。

 

やがて私の吃音・どもりはだいぶ良くなった。声が聴きとりにくいのは相変わらずで、突っ張り解消の時に油断してしゃべっていると「なに?」と聞き返されることもある。