いわゆる”ラブコメの王道”を観ました。結果、すばらしい映画でした。

メグ・ライアンは、これと『めぐり逢えたら』『ニューヨークの恋人』くらいしか観てません。

 

いやー、いい映画でした。

いがみ合ってる二人が、惹かれあうという、まさに王道中のスーパー王道ですね。

古典『或る夜のできごと』から綿々と続くラブコメの正統派ストーリーですね。

 

で、内容は顔も住所も名前も知らない相手とEメールしてる男女が、実は現実では商売敵でいがみ合っている。で、Eメールの方がお互い惹かれあって実際に会いましょう、オフ会しましょう、となるが、男が女の正体に先に気づいてしまう。で、会うという約束をすっぽかす。すっぽかされた女は実情を知らないので落ち込み、さらに商売でも男に完敗して店をたたむことに・・・。

 

で、男はメール相手が商売敵と気づきつつ、やはり現実の女にも惹かれてしまいます、という感じ。

 

でこの映画の面白いところは、男(トム・ハンクス)も女の正体に気づきますが、観客は当然その前からその事実は知ってます。つまり、この映画中盤で男は観客に追いつくんです。つまり、男と観客は”共犯”で、何も知らない女にドッキリを仕掛けているのです。

 

要は、何も知らないメグ・ライアンがただただカワイイんです。メールの内容を真に受けて行動したり、男の言動に左右されたり、非常にかわいいです。

 

90年代映画って、意外とラブコメが全盛だったのかもしれません。正確には90~00年代初頭って感じですけど。

『恋愛小説家』もすばらしい。『ユー・ガット~』のメグ・ライアンの彼氏と、ゲイの画家は同じ俳優ですし。

あとはヒュー・グラント出演作も手堅いデキだし、特に『ラブ・アクチュアリー』は神。

『ブリジット・ジョーンズの日記』も神。というか、イメージとしては予算3000万ドルくらいのラブコメ映画が1億5000万ドルくらいのヒットになってる印象がありますね、このころの時代。