感動出来るアルタム‼ | ワイルド☆スターズ10-2ブログ

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アクアリウム業界で生きている男。お得意の生き物や植物を紹介しながら、毎週恒例の旅路も紹介!人生は生物とのワイルドライフ。

年、熱帯魚業界で働いて来た俺っちは、若い頃に衝撃的な熱帯魚の魅力に取りつかれて以来、今日までとびきり素晴らしい種類たちをいじって来た。



熱帯魚と言っても、好き嫌いのある種類が数千種類と存在していて、俺っちの好むグループは、主に魅力的な色合いで、いわゆる小型美種であり、未だに南アフリカの大湖(※ヴクトリア湖、マラウィ湖、タンガニーカ湖)に分布するアフリカンシクリッドの仲間の魅力が分からないので、あえて頭に知識も入れてない。



20代の頃にマニアックなショップに居た時も、飼育して楽しい種類や、飼えば飼うほどに色彩の特徴、ヒレの伸長が変化する種類、殖やして楽しい種類に限定して、仕入れてトリートメントして販売しながら、興味の尽きない熱帯魚たちを世のアクアリストたちに提供していた!




90年代当時、今では毎年南米コロンビアから当たり前のように輸入されて来るエンゼルフィッシュの王様「プテロフィルム・アルタム=アルタムエンゼル」は、当時としては異例な輸入物であり、仕入れ価格も販売価格もかなり高価な部類の種類であった。




そんな「アルタムエンゼル」には、相当なお金をつぎ込み、毎回輸入シーズンになると、水質調整の気難しいアルタムのために専用タンクを作り、仕入れては殺し、仕入れては殺しの繰り返しで、かなり思い出深い種類として今でもあの頃の苦い思い出が蘇る。







それでも、熱帯魚業界憧れの「アルタムエンゼル」を、美しい水草レイアウト水槽で群泳させてみたいと思いながら、何とか現地の水質情報等で個体に合わせた水質を作り上げ、店の1800水槽で状態良く泳がせながら、かなりのお値段で沢山販売した事も当時としては自慢であった。








アルタムエンゼルと言えばあの有名なブラックウォーターで知られているネグロ河で、今までいくつかのタイプバリエーションが輸入されているけど、その中でもいわゆるホンモノと呼べるネグロアルタムが状態良く輸入されていたので、俺っちの自己満足でご紹介!








この個体を見ても感動すら出来ないアクア業界人は、ワイルドの魅力も伝えられないだろうし、買う側も感動してくれなければ、このような感動物の魚は半永久に売れないだろう…




本当の魚の魅力を把握出来なければ、素晴らしいワイルド熱帯魚の世界も、進化して行かない…





東南アジアのお魚さん(※養殖物)たちだけでは、面白みも欠けてしまうだろうし、飼育者たちも飽きてしまうので、やはりワイルドの魅力を今以上にショップでも在庫しながら、販売して欲しい!








個体協力:APバーン