僕が癌の宣告を受けて、最初に読んだ本がこの本。

 

 

僕はとにかく、生還者のことが知りたかった。

 

2014年に読んだこの本のことは

 

すっかり忘れていた。

 

でも、癌と宣告とともに記憶の彼方たからよがえり、

 

本棚の奥に眠っていたこの本を引っ張り出した。

 

この本は、絶望の暗闇に引きずりこまれそうになっていた僕にとって

 

希望の光になったのは事実だ。

 

 

著者のアニータはリンパ系の癌に侵され、

 

様々な治療の甲斐もなく、

 

身体中のリンパ節に転移し、

 

ついには、

 

意識不明になって病院に担ぎ込まれた。

 

その時、もう既に自力呼吸が苦しく、

 

酸素ボンベ状態。

 

 

医師は言った。

 

「もって、数時間です」

 

家族は泣きながら、覚悟を決めた。

 

 

しかし、不思議なことが起こった。

 

アニータはそのとき既に幽体離脱をしていたのだ。

 

医師やご主人、あるいは飛行機に乗って駆けつけてくるお兄さんのことまで見えていた。

 

医師や看護師がどんな治療をしたのか、

 

何を言ったのか、言わなかったのかまで、

 

あるいはお兄さんの言動まで全て記憶していたのだ。

 

イメージ的に、全て少し高い視点から見ていたとのこと。

 

そのまま、臨死体験に入る。

 

そして、不思議な体験をするのだ。

 

 

意識の拡大、

 

視野の拡大

 

全体との一体感

 

あふれる愛に包まれる体験

 

そして、亡くなった父との再会…

 

 

こん睡状態から30時間後に目が覚めたアニータを見て、

 

医師も家族も驚きを隠さなかった。

 

そのまま、亡くなると思っていたからだ。

 

 

アニータは周囲の人たちに見たことを話しをした。

 

その話にさらに驚いた。

 

「なんでそんなことまで知ってるんですか?」

 

「これは、別の部屋で話した事なのに…」

 

視野が拡大すると、

 

意識をフォーカスしたとことは、全て見えるらしい。

 

つまり、空間的な距離はなくなるのだ。

 

 

アニータは同時に、身体の機能が回復し始めたことを感じた。

 

さらに驚くべきことが起こる。

 

 

こん睡状態からさめた3日後、医師はCTを見ながら驚いてこう言った。

 

「あなたの癌は、このたった3日間で、目に見えて、かなり小さくなっています。

 

それに、全てのリンパ節の腫れもひいて、以前の半分くらいの大きさです!」

 

 

そして、昏睡からさめた6日後に行った骨髄生検の結果、

 

身体中から癌が全て消えていることが確認できたのだ!

 

 

病院も医師も驚いた。

 

「理由が、説明できない!」

 

彼女のケースは特異例として学会で発表された。

 

 

奇跡はある!

 

 

この事実は、僕に大きな希望を与えてくれた。

 

 

誰かに起こったことは、自分にも起こるかもしれない。

 

 

 

アニータが臨死体験しているときの記述がまた、素晴らしい。

 

それを読んで思った。

 

 

そっか、死ぬってのは、身体を離れるだけなんだな。

 

思っているより、怖くないかも。

 

いや、思ってた以上に、気持ちよさそうだ。

 

もしこれが本当なら、

 

死ぬのも悪くない。

 

 

“死”が怖かった僕は、

 

なんとなく、安心することが出来た。

 

そういう意味でも、この本には助けられた。

 

 

アニータのメッセージは素晴らしい。

 

いろいろな意味で、元気と勇気が出る本だ。

 

 

 

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