『悲しみ』の浄化

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緊急入院を決めた翌々日の6月10日、偶然にも母親と会う約束が以前から入っていました。

 

本当は母親とだけ、会う予定でした。

 

翌週に入院もひかえ、いつ退院できるかも分からず、万一の場合はそのままあちらの世界に旅立つ可能性も充分にありました。

 

6月2日の、Sちゃんのカウンセリングによって、僕の肺がんの原因がつかめました。

 

父親との関係で作り上げた『悲しみ』でした。

https://ameblo.jp/toneket/entry-12321441454.html

 

これを逃したら、多分、その機会は二度と訪れない。

やるしかない。

 

僕は決意しました。

 

Sちゃんからの宿題である『父親に全部ぶつけ、感情を浄化する』を実行しよう、と。

 

当日、父親にも来てもらうように、母親に頼みました。

 

 

僕は父親が嫌いでした。

 

あんな父親になるものか!  

 

と心に誓ったことも多々あります。

 

父親に何か意見されると「怒り」が湧き出てきて、いわゆる“話にならない”状態になることもしばしばありました。

 

大人になるにつれ、彼の立場や気持ちが分かってきて、僕自身も丸くなったこともあり、以前ほど衝突はしなくなっていましたが、

 

僕の心の中にはいつもマグマのような「怒り」が渦巻いていました。

 

しかし、気づいたのです。

 

「怒り」の下にもっと大きな「悲しみ」があることに。

 

「怒り」を感じていれば「弱い自分」を感じなくてすみます。

 

しかし「悲しみ」を感じてしまうと「弱い自分」「情けない自分」になってしまうのです。

 

それは感じたくない。

 

俺は弱くも、情けなくもない!

 

僕の自我(エゴ)がそれをうまくカモフラージュする方法として「怒り」を使いました。

 

本当の感情である「悲しみ」に蓋をするために「怒り」という感情を使っていたのです。

 

「怒り」の底にある「悲しみ」を手放すこと。

 

これが一番の目的であり、そして治療だったのです。

 

僕の父親としての生身の姿を見せるために、長男も同行させることにしました。

 

もしかしたら、もう、父親として関われる時間は少ないかもしれない。

 

だからこそ、僕がズタズタになる姿をそのまま見せて、彼に何かをつかんでもらおう、と。

 

6月10日、午後に僕の住んでいる近所の喫茶店に両親に来てもらいました。

 

まずはじめに父親にこう言いました。

 

「カウンセリングを受けて、自分の感情を出すことが必要だってアドバイスされたんだ。俺の話を聞いていろいろ反論したり、それは違う、とか言いたくなることもあると思うけど、最後まで黙って聞いて欲しい」

 

父親は静かにうなずきました。

 

僕は話しました。

 

子どもの頃の数々の悲しい思い出

 

認められるために頑張ったけど、認められたことが一度もないこと

 

愛されなくて悲しかったこと、苦しかったこと

 

お前は俺の自慢の息子だよ、と言ってほしかったこと

 

ただ、ただ、愛してるよってひと言でいいから、言ってほしかったこと

 

本当は大好きな父親から、ただひたすら、ほめてもらいたかったこと

 

話しながら、流れ出した涙が止まりません。

 

僕の中の「傷ついた子ども」が言っていることを、すべてぶつけました。

 

約1時間、泣きながら全てを話しました。

 

そして最後に

 

「俺は父さんを許します。前に進むために」

 

きっちりと、宿題を終えました。

 

黙って聞いていた父親は、言葉少なに感想を話しました。

 

「認めてたんだよ。

仕事だってなんだって、ほんとに認めてたんだ。

たいしたもんだ、っていつも母さんと話していたんだよ」

 

父親がどこまで僕の真意を理解したかは分かりません。

 

彼も言いたいことも、あったでしょう。

 

反論したいことも、あったでしょう。

 

それは、勘違いだよ、と言いたいこともあったでしょう。

 

俺だって・・・と言いたくなったことも、あったでしょう。

 

でも、最後まで反論することなく聞いてくれた父親は、僕のことを本当に愛してくれていたのです。

 

重要なのは、僕が全ての悲しみの原因を、本人に向かって表出し、吐き出したこと。

 

僕の『肺』に溜まっていた『悲しみ』を外に“排出”したこと。

受け止めてくれた父親は、やっぱり僕の「お父さん」だったのです。

 

流れ落ちる涙と共に、身体がものすごく軽くなりました。

 

胸に溜まっていたネガティブな感情の塊が僕の外に出て行きました。

 

そして、僕はさらに『確信』を深めました。

 

癌のもとになった『悲しみ』は出て行った。

 

だから、絶対にこの状況はクリアできる。

 

俺は絶対に治る、と。

 

 

 

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