人生を価値あるものにするものは、三つある。

 

僕の好きな心理学者ヴィクトール・フランクル先生はその著書でこう書いています。

http://mindfulness.jp/ma-therapy/jikodousatu/frankl-3kati.htm

 

            

 

一つ目は『創造価値』

 

行動し、何かを創り出すことによって生まれる価値。

 

仕事や業績、芸術家などの作品がこれにあたります。

 

 

二つ目は『体験価値』

 

人生において何かすばらしい事、感動し涙すること、とても大きな学びや成長が出来たこと、など、“体験”することによって生まれる価値。

 

 

そして、三つ目は『態度価値』

 

全ての自由が奪われても、全ての状況がネガティブを示していても、その状況に対しての自分『態度』だけは、選択できる。

 

状況や環境、あるいは自身の精神的な不安や恐れに振り回されずに、自分としての『態度』を選択することで生まれる価値。

 

 

 

2017年6月8日、僕は自分のやれることの選択肢を失いました。

東大病院のA先生は言いました。

 

「この状態では、明日にでもどうなるかわかりません」

 

僕の友人で同じく癌の脳転移で放射線治療をしたものの、残念ながら2ヵ月後に帰らぬ人になった方がいました。

 

僕もその可能性は否定できませんでした。

 

状況は絶望的。

 

このまま、死んでしまうかもしれない。

 

でも、恐怖しながら死ぬよりは

 

ポジティブを演じながら死ぬよりは

 

それを受け入れ、楽しんで、微笑みながら、死のう。

 

だって、僕達は楽しむために生まれてきたんだから。

 

どんなに絶望的な状況でも、自分の『態度』は選択できる。

 

絶望に陥ることなく

 

無理やりネガティブを押し殺してポジティブを演じることなく

 

その状況を受け入れる。

 

徹底的に、受け入れる。

 

自分自身を状況にサレンダーし、明け渡す。

 

そうだ、これは僕に『態度価値を極めよ!』と、僕の魂が言っているんだ。

 

自分で自分を試す、いいチャンス。

 

フランクル先生はナチスのアウシュビッツで有名なユダヤ人強制収容所で『態度価値』の本質をつかみました。

 

詳しくは、時代を越える名著「夜と霧」「それでも人生にイエスと言う」をご覧ください。

 

 

 

僕は『肺がんステージ4からの脳転移緊急入院』によって、そのチャンスが与えられたのです。

 

目標が出来ると、元気が出ます。

 

「よ~し、このさい、態度価値を極めよう!」

 

偉大な先人達の残した道しるべは、後ろを歩く人たちの光となります。

 

【一元性】の領域に立つことによって生まれる「態度」。

 

【二元性】を越えたところから生まれる「態度」

 

それが「態度価値」ではないのでしょうか。

 

それがフランクル先生の極意であるように思います。

 

 

 

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