今日の昼、伊峡
のラーメンが食べられた自分を本当に幸せだと思います。
僕が、家系ラーメンとの出会いをキッカケにラーメンの食べ歩きにハマった当時、
新たに開店するラーメン店は、本家である家系を越えようとしてか、よりドロドロと濃厚で、ギラギラと豚臭の漂うようなラーメンスープを追求する店ばかりでした。
そのような状況のなか、食べる側である僕も、少しでも濃厚でギラギラとしたストロングスタイルの豚骨ラーメンを求めて駆け回りました。
ちょうど、あの頃がストロングな家系(風)豚骨ラーメンの全盛期だったような気がします。
もしかすると、末期だったような気もします。
………
その後、神奈川淡麗系の走りと思われる『くじら軒』『中村屋』の出現を受けてということもあると思うのですが、
ストロングスタイルの豚骨から、豚臭を抑えたライトな豚骨スープへ、
さらに豚臭を抑え、魚介の風味を生かした魚介豚骨へと主流の豚骨スープが急激にシフトしていきました。
行き過ぎたストロングスタイルの豚骨スープのラーメン店が乱立した結果、
逆にライトで複雑な味わいのする魚介豚骨スープのニーズを作り上げたような気がします。
主流の豚骨スープにシフトできなかったラーメン店は、次々に閉店してゆきました。
さらに年月が経ち…今では、あの当時の僕のお気に入りであったラーメン店は一件も残っていません。
(ノ_・。)
考えてみると、一つの味を何十年も守り続けるって凄いことですよね。