ドラマの最終回を前に | 自分が自分のお医者さんになる

自分が自分のお医者さんになる

なんとなく幸せな、心地よい毎日を過ごしていきましょう。

現在、放送されているドラマの

その先が気になって原作本を買いました。

平野啓一郎さん作の小説

「空白を満たしなさい」

書店で注文して、入荷までの時間がかかり

更にはとりに行けない事情もあって、

ドラマはいよいよ明日が最終回です。

お話は

事故で命を落とした主人公30代男性がよみがえり、

自分の死の真相を明らかにしようとしながら

生きることについて考えるものです。

事実がわかっていく過程で

自分のとった行動を振り返って受けとめられた

きっかけとなった言葉「分人」。

「分人」とは

対人関係ごとの色々な自分のことで、

誰かとの関係の中では常にその人のために分人があり、

相手によって態度が違うとしても

それは全て本当の自分なのだそうです。

病んだ分人を他の分人が守ろうとしている、

そのように自分を客観視に捉えることができる考え方を

自分の中にもっているといいなと感じました。

苦しい時に自分を支える方法、

ネガティブな自分を温かく見守れる場所を

自分の中に作っておけるといいですね。

どんな自分も、自分なのだなぁ。

最後はおそらく想像できる結末のことでしょう。

主人公のセリフ

「死にたかったんじゃない。生きたかったんだ」は

印象に残りました。

全体的には暗い雰囲気で話が進み

若干の怖さもありますが、

お盆も近いことですし

読書としては良いタイミングだったように思います。