つい先日、動物にまつわる不思議な出来事があった。もう今まで数えきれない程の、ミラクルがあったけど、今回もかなり‼️驚いた。


去年の10月に、お父ちゃんとの永遠の別れがあり、立ち直れない自分がいて…


今年に入って、色々考える事も多く、そして急な決断で小学生に上がる前に、離婚した母親を近くに呼び寄せる事を決心。


45年くらい?身近に居た事のない母。


保育園に入る前だった、母が珍しくおもちゃ屋さんに連れていってくれた。

母がというより、貧しかったからおもちゃ屋さんなんて、ほぼ入った事がなかった。

子供って、紙でも石コロでも何でも遊び道具に変える。今みたいに、ゲームなんてなかった。


当時、「モンチッチ」というお猿さんの人形が流行っていた。


母はおもちゃ屋さんで、モンチッチ人形を買ってくれたのだ。


そして、家に帰ると寝る前に「このモンチッチをお母ちゃんだと思って寝るんやで」と声をかけてきた。


翌日、目が覚めたら隣にいるはずの母がいなかった。私は、急に寂しく悲しくなって、声をあげて泣いた。お父ちゃんが、びっくりして起きてきて、母がいない事に気付いた。

そして、自転車の2人乗りでぐるぐると、あちこち回って母を探した。


結果的に見つからず…


幼い私は、ただただ悲しみと不安に打ちひしがれていた…そういう事って、忘れないものだ。

不思議と。


そして、母は数日して戻ってきて、また数週間して急にいなくなる、これらを繰り返していた。


私も3〜4回、それを経験すると、なんだろ、少し慣れる?諦める?いや、子供だったから、毎回新鮮で悲しくて仕方なかった。

ただただ泣くしかなかった。


そんな事もあったから、私は小学生に上がる前に

母の親戚の前で「お父ちゃんかお母ちゃんか、どちらと暮らしたいか選びなさい」に、迷わず「お父ちゃん」と答えたのだろう。


お父ちゃんは、優しい人だった…


さて、この度、母が近くに越してきて、飛行機でしか行けないレベルから車で10分という距離に。


初めて私の住むマンションに呼んだ。


母が足が悪くなっているので、ソファーに腰掛けて貰って飲み物の準備をしていたら、なんとロディ君が出てきた。

ロディ君は、野良君だったので警戒心が物凄く強くて、家猫になって丁度1年だが、うちに誰かきたらささっと隠れて、絶対に姿を見せない。

従姉妹が泊まりにきて、2泊してもほぼ姿は見せずに。残念がっていた。

3匹しかいない様に見える様だ。

元野良ちゃんなので、仕方ないと諦めていた。


だが、ミラクルが‼️


母がソファーに座ったその時、ロディ君が既に側に来ていた。そして、母のバックの手持ちの所をクンクンと匂いを嗅いで。そして、母の事をじーっと見て。私は、それ以上はないだろうなと横目で見ていた。


すると、母の足元にスリスリスリ。何往復も。

えーっ、こんなの初めて。


母は以前、電話で「野良猫がドアの隙間から覗いている💢近付いて、蹴っ飛ばしてやりたい💢」などと、悪態をついていた。

それもしょっちゅう。

目の前の公園にも野良猫がいたらしい。

それに対しても、蹴飛ばしてやりたいとずっと言っていた。

母なら本気で思っているのはわかっていた。

残念ながら、そういう人。


その母にスリスリ…しかも最高の人見知り?いや、野良猫時代に人間から手をあげられていたと思う。


私が何気なく手を上に上げた素振りをしたら、まるで虐待を受けている子供の様に、咄嗟に目をつむり身を守ろうとする。

これは、虐待を受けている人間の子供も同様。

今まで、虐待を受けているだろう子供を児相に通販したり、かくまったり、様々な事をしてきた自分だから、言える事。


そんなロディ君が、母に寄っていき、自らの身体を。

さすがに母も困惑していたが、恐る恐る頭を撫でていた。すると、ゴロゴロを喉をならし、嬉しそうな表情に。


母の口から「生まれて初めて、猫を撫でた。可愛いね」と驚きの言葉が…

蹴飛ばしどころか、撫で撫で。


そしてうちの仏と言われている、心優しい18歳のニャーちゃんがお出ましに。そして、母にスリスリ。


18年前、ニャーちゃんが瀕死の状態でうちにきた時に、たまたま母が来ており、その際に「こんな汚い猫、見た事ない💢あっち行け💢」と、そんな出会いがあった事を思い出した。

母が私を訪ねてくる時はろくな事はなかった。

この時もいろいろ…


でも、ニャーちゃんは瀕死の状態にも関わらず、何故か?母に用意した布団に座って、幸せそうな顔で眠った事を思い出した…

ガリガリで骨川筋子さんだった…

幼稚園の息子の後をついてきた。


私の手のひらに収まるサイズで、何と小さいのか。

当時、私は重度の猫アレルギーで接近禁止令が発動されていた。


でも、その痛々しい子猫を見て「ああ、猫アレルギーが発症してもいい、この子を助けなきゃ」と、動物病院に通院し、そして我が家の子として迎えた。


何の因果か、その時のニャーちゃんと母との再会が実現したのだ。


ニャーちゃんも、人間年齢では80代なので、母と同年代になる。


今回の画像は、ロディ君とニャーちゃんの2ショット。ニャーちゃんは、ロディまで受け入れてくれた。

心優しい子である…


私は常々思っている。


動物にも心はある。


人間だけが、全て備わってるなんてエゴだ。


命あるものは、尊く、それが人間であっても、動物であっても、植物であっても。

どれも懸命に生きている…


84歳にして、動物に触れて、可愛いと思った母の顔は又柔和で見た事ない表情であった。


こうして、頑なな心を優しさに導いてくれた、我が家の猫達に有り難うと言いたい。