昨日は朝の9時から夕方5時30まで、

びっちり電話の日だった。


おかげて、今日はほんとーに疲れていて

ソファーに横になったまま過ごした。


3月の末日のとある日に、私は九州にいる母親を

近くに引っ越しさせようと決めた。


母と暮らしたのは、保育園の時までで

その後は私はお父ちゃんと2人暮らし。


母は、再婚して新しい家庭をもった。


私の母は、まるで私の理解が及ばない人。

小さな私を置いて、何度も何度も朝起きていない事があった。自分が大人になり、母親になり、更に母の事は理解に苦しんだ。


可愛いさかりの4.5歳の子供を置いて、出て行くなんて…私には出来ない。


私自身は、息子が小学5年の時、息子を連れて家を出た。猫3匹も一緒に。だから、子供を置いていく事が出来る人って、上手く表現出来ないが

相当な人だと思う。


母は、私が社会人になった時に、頻繁に連絡してくる様になった。近くには住んでいた。


ご飯を食べようと誘われて、喫茶店に行く。

スパゲッティを食べながら、会話して…

30分程で、お店を出る。

ご飯代は母が出してくれる。


けど、その後すぐに

「今度返すから1万貸して欲しい」

これ、毎回の事。


その時のお金は翌月、再来月には返してくれた。

ただ、度々ではご飯の誘いもがっかり。


ある日、私の職場に母が現れた。

約束もしてないのに。


お昼休憩に来て「ちょっと出れる?」


中抜けの休憩時間が多くて出る事は問題なかった。


私は、深くは考えずにてっきりランチを

すると思い込んでいた。


母が私の先を歩きながら

「ちょっと行きたい所あるから、一緒に行こう」

と。てっきりお店にいくと思っていた。


見慣れないビル。

小さな階段を上がり、ドアを開ける。

あっと言う間だった。


そこに入ると、殺風景な事務所?の感じで、デスクと椅子が数個あった。


ヤクザが出てきて、いきなりデスクの上に上がり、足でドンッと音をたてた。


そして私に「お前〜、お前の母親が金貸して欲しいんだと。この母親の姿みて、お前は何も思わんのか💢」


横を見ると、母が土下座して

「お金貸して下さい。どうぞお願いします」

と床に頭を擦りつけていた。


ヤクザは私に「こんな母親の情けない姿、見たくないだろ💢だったら、さっさとここに署名せんかい💢」と怒鳴った。


私は驚きと恐怖とで、足がすくんだ。

そして、ここから一刻早く出たい!!

その一心で、ヤクザの言う通り保証人の所にサインをした。


それが終われば、すぐに外に出れた。

母は「悪いなぁ、来月に返すから」と、さっきとはまるで別人の様に淡々と言い放った。


「こんなとこに連れてきて、一体どういうつもりなの?酷すぎるよ💢」


母は、私の言葉を最後まで聞かずに

「仕事に戻らないといけないでしょ、早く行き」と

言い残してさっさと遠ざかっていってしまった。


ヤミ金…ヤクザ…チンピラ…


まるで、映画のワンシーンかの様な最悪な場面に、自分がいた事がついさっきの出来事。


休暇後の仕事は、頭が回らなかった。


そして、帰り道、泣きながら駅は向かった。


1万円じゃない、大きな借金をした母。

勿論、その後支払う事はなく、私が全て返済する事となった。


これは、母とのエピソードの1つに過ぎない。


その母は、再婚相手とも離婚し、姉を頼って九州へ逃げた。


九州で生活保護を受けて暮らしていた。


その母を、近くに呼びよせて生活のお世話を

する事に決めた。


九州の母のいる役所とのやり取りで、昨日は潰れた。生活保護の人も引っ越しは出来る。だけど、その中でも母がいろいろとやらかしていた為、引っ越しの了承が出なかった。4月に話しをして、昨日返事があった。でも、私は自分の決断を遂行する為に、必死に話しをした。


最終的には、引っ越しを認められる事となった。


親戚に相談したら、やめとけと言われた。

それは、母の事を皆知っているから。


「どうして、わざわざ大変な事を引き受けるの?」


それは、私自身の気持ち、最期の時は看取ってあげたいという気持ちからだ。


私をこの世に産んでくれた。

その1点。


人生って、あっと言う間に過ぎ去っていく。

地球が自転する時間が24時間。

それが1日。


母の姉、私からしたら叔母。

叔母は昨年、孤独死でこの世を去った…


孤独死、発見されるまでに数日を要する。


そんな最期は悲しすぎるよ…