前回までの内容


都内の今も存在しているとある病院での出来事


高齢ナース集団が、はばをきかせて自分達が

辞めさせられない様、若い人達を潰しにかかる。

アトピー性皮膚炎の若いナースは、やる気に満ちて入職して頑張っていた。高齢ナース集団は彼女の皮膚の事で酷くいじめて結果辞めていった。

まるでそこは、病院とは程遠い所である。


信じ難い事が次々に起き、患者さんの命

人の尊厳というものはここには無い。



タイムスリップします…


その日は珍しく私は日勤だった。

ようやくここに来て5ヶ月経った頃。

恐ろしく人手不足の為、新人の私は8回の夜勤を

している。


ここの病院は機能別看護といって、決まった患者さんを受け持つのではなく、それぞれが業務別になっている。その日、その日でやる事が違ってくる。


私はその日「処置係」で、褥瘡の患者さんの部屋にまわり(ほぼ皆褥瘡)、処置をしていく役割だった。


一緒に動くパートナーは、高齢ナース集団の1人で堂々と「戦争の時に配ってた免許で看護師になった」と言い放つ人物。口癖は「最高のオシャレっていうのは、高価なウィッグをつける事よ!」と

ナースキャップの下にウィッグをつけている。


最高に意地悪で有名な彼女とのペアは、朝一から

嫌な気持ちになった。


そして、カートを押して患者さんの部屋に回っていくと、予想通りの悪態である。


「あぁ、なんて臭いの」

「なんて汚いの」と、患者さんに言い放っていく。


患者さんは、もの言えぬ人達なので言われっぱなしである。そして、処置は一切の手出しはせず

私に急かすのだ。


当時の褥瘡の処置は、微温湯でその箇所を洗い流し、薬をぺたーっと塗ってガーゼで蓋をするという方法。

今とは、まるで違うやり方。

医療もどんどん進歩していく…


そして、そのガーゼをめくる時に「汚い」「臭い」

が始まるのだ。


可哀想過ぎる、何も言えないのに。

好きでこんな風になってる訳ないのに。

ましてや、自分と年齢が近いでしょうよ。

よくそんな事言えるなぁと、つくづく思ったいた


そして、一通り処置を終えてお昼を挟んでから

別の仕事に。


その日のターゲットは私だった…


高齢ナース集団の主要メンバー3人に呼びだされた

それは、人目にはあまりつかない洗剤などを保管してある場所。


そこに行くと私を取り囲み

「なんなのよ💢このシフトの出し方は💢」

と、大きなシフト表を持ち出してきて怒鳴った


私は特に希望休を入れてなかったので、えっ?何?

と思ったが、そんな事はおかまいなし。

ただの言い掛かりで、怒鳴りこんできたのだ。


結構な時間、怒鳴り続けられると流石に辛くなった

そして、私は泣いてしまった…


すると、怒鳴るのをやめて目配せして、

「今度からちゃんとしなさいよ💢」と捨てゼリフを吐き捨てて、3人は去っていった。


暫く泣いて、ナースステーションに戻ったら

3人はいなかった。

休憩室でタバコふかして、悪態ついてるんだなと

つくづく嫌気がさした。

休憩室には師長もいる(殆ど仕事してない)から、

私を泣かして楽しかったとでも言ってるんだろう。

でも、辞めない、私は。


この日は更に続く嫌がらせが、度を越していて

今でも思い出すとゾッとする。


続く…