定期演奏会の客演指揮でいらっしゃいました。
二日間の合奏、そして本番。
土曜日のアルメニアンダンスの合奏の中でのこと。
「手に温かい息を吹きかけて下さい」「今度は冷たい息」「皆さんは、口をどうしてとか形とかでそういう息を出したわけじゃなく、思った通りの息を出したわけです」
「吹奏楽は管楽器が主体。管楽器は、思った通りの音が出る楽器だと思います。だから、思った通りの音楽が一番出来る演奏形態だと思っています」的なことをおっしゃいました。
また、「息という字は、自分の心、と書く」心で、思った通りの音で、吹いてください、と。

元々大好きなアルメニアンダンス、コラールの部分は、涙なくしては吹けませんでした。
小学生の頃、兄がラジオを録音したもので聴いたりしていた吹奏楽の曲。
どうして、オーケストラじゃなくて吹奏楽が好きなんだろう、と思っていましたが、一つの答えをもらいました。

手の腱鞘炎も酷くて、全然思った通りに吹けないけど、合奏に乗って良かったです。
演奏会も、いつも同じじゃなくて、この曲をこのメンバーでやるのは最初で最後。
あまり思い入れ過ぎると冷静に吹けなくなりますので、ほどほどにしつつ、精一杯演奏したいです。