大いなる休暇 | となの部屋 My dear various disturbing movies

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大好きな映画について書いています

La grande seduction  2003年 カナダ映画


監督:ジャン=フランソア・ブリオ
出演:レイモン・ブシャール、デビット・ブータン他


舞台はカナダ、ケベック州の人口125人の小さな島、サントマリ・ラモデルヌ。

かつては漁業で栄えていたが、今ではすっかり廃れ、経験豊かな猟師たちは2週に一度の失業手当で細々と先の見えない毎日を送っていた。


そこへ工場誘致の話が。工場ができれば仕事が、収入が、活気ある生活が戻ってくると、住民たちは目を輝かせる。が、そこには条件が。「定住している医者がいること」


「きっとなんとかする」と言い残し島を離れた元知事が、青年医師クリストファー・ルイスを島へ送り込んで来た。彼を定住させるために、住人は一致団結して、”住みたくなる素晴らしい島”の大芝居を打つ・・・。


☆☆☆☆☆


コメディー&ほろにがドラマ。


カナダ映画というと、真っ先にデビット・クローネンバーグ監督(「ビデオドローム」「戦慄の絆」)が浮かび、あと「翼を下さい」、「渦」、「ベアーズキス」etc、最近では「みなさん、さようなら」とか。たくさん見ているわけじゃないんだけど、ちょっと生々しくてちょっと不可思議なイメージ。


で、これ。

ちょっとちょっと!面白い!っていうか、すごくいい!!!


あれこれ作戦を練るみんなの必死な姿に思わず噴出しちゃう(先生到着時のクリケットの「ふり」シーンは必見!)。クリストファー・ランバート似の医師ルイスも、よくぞこの人が島に来てくれた!と手を叩きたくなるくらいいい感じに軽くて単純、でもっていい人。


実際は失業とか、高齢化、嘘、立場によって異なる本当に大切なこと、といった重いテーマなんだけど、とにかくオープニングの「活気」シーンからしてとにかく楽しい。手作り絵本みたいにワンシーンワンシーン、作り手の思い入れが詰まっててワクワクする。見終わった後、幸せな気分になる。


原題「La grande seduction」は、直訳すると「大きな誘惑」。まあ「大いなる休暇」の方がほのぼの感が出てて見に行きたくなる感じだけど、見終わった後は「誘惑」って方がしっくりくるかな。


小さな小さな島の、大きな大きな誘惑。Dr.ルイス、心揺れちゃう!