こんにちは。
ハイ・パイン・サンキュー!です。
いつもとなりのかがわさんをお読みくださり、ありがとうございます。

 

ずっと蒸し暑く、雨ばかりの秋口でしたが、次第に秋らしくなってきました。

からりと乾いた風に、高い青の空が広がっています。

 

2016年3月に瀬戸内国際芸術祭2016が始まってから、駆け足で夏が過ぎ、いよいよ最後の秋会期が10月8日にスタートしています。

11月6日までなので、よく考えたら秋会期に3連休となるのはこの体育の日だけなのですね。

春、夏と行かれた方はもちろん、秋で季節も良いからちょっと行ってみようかな、という方も多いようで、今回の本島も多くの人で賑わっていました。

普段は東から見ることの多い瀬戸内海や瀬戸大橋を西から見ると、また視点が変わるのだな、と感じながら、本島(ほんじま)を歩いて見てきました。

なかなか綺麗で素敵な場所が多かったので、もし瀬戸芸や塩飽諸島、瀬戸大橋や丸亀港の臨時駐車場、そしてもちろん本島のことなんかにご興味がありましたら、どうぞご覧ください。

 

手前が牛島、奥が本島

本島へは丸亀港からフェリー

ここ最近はずっと高松港からスタートしていたのですが、この秋会期からが西の4つの島が新たに会場となりました。

本島(ほんじま)、高見島(たかみじま)、粟島(あわしま)、伊吹島(いぶきじま)なのですが、それぞれ出航する船の港が異なります。

僕は高松から行くので、まずは出航する港に車で行き、そこから船に乗り換えていくことにしています。

そして、今回の本島ですが、四国側からだと丸亀港になります。

知らなかったのですが、行ってみたら児島観光港や高見島とも船で行き来できるようでしたが、僕は今回丸亀港からのフェリーで往復して行きましたので、どんな感じだったか、詳しく書いておきます。

 

まずは本島(ほんじま)の場所です。

 

 

瀬戸大橋のすぐ西側、岡山とかがわの間にある島で、丸亀港からはフェリーで約35分。

もう少し近くで見ると、こんな感じです。

 

 

もう少し西側の28の島々とあわせて「塩飽諸島(しわくしょとう)」とも呼ばれているようです。

「しあく」でも読み方はよいようで、歴史の中で時折出てくる塩飽水軍がいたのはこの辺りのようです。

 

僕自身は仕事の関係で隣の讃岐広島とともに一度だけ訪れたことがありますが、港近辺だけだったので、じっくり見てまわるのは今回が初めてです。

普段であれば丸亀港の周りには駐車場がある為、そこに停められるのですが、きっと瀬戸芸の期間は多くの方が本島を訪れるのだろうから、駐車場どうしているのだろう、と思いながら車を走らせます。

 

高松から車で約40分。

丸亀港に近づいてきましたが、瀬戸芸ブルーに「P↑」と書かれた看板を見かけましたので、それに従って進みます。

 

地図にすると大体この辺でした。

 

 

高松から行くと、マルナカパワーシティ丸亀の手前を右折です。

 

 

まあ、僕は慣れているので、ああ、ここか、とすぐにわかりますが、はじめての方は少し戸惑うと思われる交差点です。

カーブになっていて、見通しがあまりよくないし、この辺りでは事故もよく見かけますのでどうぞお気を付けてお出かけください。

 

 

大体200台くらいは停められそうで、駐車料金はかかりませんし、高松のようにパスポートも不要です。

係の方もいましたが、まだ始まったばかりであまり慣れていない様子でした。

ここから丸亀港までは歩いて10分くらいです。

小さい子どもがいると、もう少しかかるかな、という距離です。

ちょうど港湾をまわりこむように海沿いを歩いていきます。

 

 

僕が行った際にはフェリーはいなかったのですが、もし乗りたい船がすでに停泊していて見えたら、慌てるだろうなという光景です。

 

 

先ほどのマルナカの交差点からあと200m。

 

 

近づくにつれ、何だろうと思っていたのは人の列でした。

よい時間の船なのか、もう200名位並んでいました。

しまった、出遅れたか、とおもいましたが、「最後尾」の札を持つ係の方に尋ねると、「大丈夫です、大丈夫。全員乗れます」と言っています。

 

 

「丸亀港合同待合所」の建物内にて、乗船券を購入します。

本島までは往復で大人1050円でした。

 

 

インフォメーションの窓口もありましたので、わからないことを尋ねることが出来ます。

もう停めましたけれど、一応「駐車場はどこですか?」と尋ねると、やはり上記の場所を案内してくれました。

 

 

なるほど、本島行きのフェリーには車を乗せる船とそうでない船があるようです。

 

 

「旅客船」と書いている時間もあったので、フェリーと旅客船ではまた航行時間も異なるようです。

そうこうしているうちに、フェリーが岸壁に到着です。

おお、「ほんじま丸」結構大きなフェリーです。

 

 

乗船券は乗船前に「往」を回収しているので、「順番に進んでください」なんて言われながら、慌てて撮ります。

 

 

では、本島に向けて出航です。

 

本島行きのフェリーにて

中に入って行くと、既に船内は満席、満員になっています。

 

 

デッキもいくつかに分かれていまして、白いベンチ、トイレ、エレベータ、自販機がありました。

 

 

 

出航前に一応トイレを済ませて、飲み物も買っておきましたが、行ってみると本島はトイレや自販機がとても充実していて、豊島や男木、女木よりも数多く見かけました。

人口も多いので、その辺りは安心です。

 

 

屋内もとても混んでいますが、ギュウギュウという感じではありません。

僕はやはり屋上のここが一番好きなようです。

 

 

瀬戸芸スタッフの方2人がフラッグを振って見送ってくれます。

ウムム、そんなにしなくても、と最初は思っていましたが、いや、やはり懸命のフラッグを振って見送ってくれると、何だか心温まる気持ちです。

そうそう、大島で見送ってくれたこえび隊を思い出しました。

「頑張って行っといで!」とは言っていませんが、フラッグを振るのは、何だかいいですね。

 

 

高松港を出港するのとは、また違った雰囲気が丸亀港にはあります。

小さな港ですが、お城が見えたり、瀬戸大橋に近かったりと、とても風情というか旅情というか、素敵さがあります。

 

 

さて、海の方も見てみます。

西の方には高見島と讃岐広島(たぶん)。

 

 

東にはとても長く見える瀬戸大橋。

海から東側で、間近に瀬戸大橋を見られるのは、この航路のとても良いところで、ぱああと見晴らしがよくなると、皆さんデッキ東側に寄ってきてカメラやスマホを向けていました。

この後も本島からはとても瀬戸大橋が綺麗に近くに見えていましたので、瀬戸大橋が好きな方にもとてもお勧めです。

 

 

よく知らなかったのですが、瀬戸内海には航路みたいなものがあるようで、ある場所に来ると船が一列に並びます。

 

 

もうこのままずっと船の上から撮った海や船、島の写真で終わっても良いのですが、もう間もなく島に到着です。

そうでした、本島へ行く途中でした。

 

 

「間もなく本島に到着」というアナウンスがあるので、乗降口に人が集まりはじめました。

 

 

隣の方が「マラソンのスタートみたいだ」と言っていましたが、本当にそうですね。

僕は歩いて行きますので関係ないのですが、先頭の他の方が何を急いでいるかと言うと、レンタサイクルのようです。

台数に限りがあるので、なるべく先に行って確保したい、という気持ちになるのでしょうね。

どうしても自転車が好きな方は早めにスタンバイ、という感じ。

 

本島に到着です。

 

 

*追記

本島のレンタサイクルについて、後で書こうと思っていたのですが、この部分が良いですね。

到着した際には忙しそうだったので、帰りがけに受付の方にレンタサイクルのことを尋ねたら、絶対数は足りないものの、船の往来がある度、返却して船に乗る方、そして到着する方がいるので、時間が経つと1台もないという状況は解消されていくのだそうです。

フェリー到着直後から、少し時間をおいて覗いてみれば、また借りられるかもしれませんね。

 

 

*追記終わり

Vertrek「出航」 ・シーボルトガーデン・そらあみ<島巡り>

本島に到着したので、順番に瀬戸芸の作品を見て行こうと思います。

まあ、どんな順番で、何を見ても、どんなふうに見ても構わないと思いますが、作品が何か所かに分かれていますので、エリアを区切って行った方が巡りやすいかと思います。

僕が最初に向かったのは「泊(とまり)」というエリアです。

どうしても見たいものがあったので、最初は船を下りて左へ歩きます。

 

 

割と大きくて立派な看板がありましたが、ちょっと情報量が多くて、と言う感じ。

見慣れた地図にしますと、本島泊地区はフェリー乗り場からすぐというところです。

どのくらいすぐかと言えば、歩いて5分位。

 

 

歩きはじめると、すぐに作品に人だかりができています。

 

作品No. 138 Vertrek「出航」石井章
Artwork No. 138 Departure Akira Ishii

 

2013年の作品ですが、海の向こうに乗ってきたフェリーが見えて、いかにもDepartureという感じです。

 

 

 

 

 

 

お隣には本島パークセンターという観光案内所と瀬戸芸のインフォメーションがありました。

 

 

また歩き出しますと、すぐに看板が目につきます。

 

 

角をまわると、海側か山側に分かれ道。

山側から見てみます。

 

作品No. 139 シーボルトガーデン 川口豊・内藤香織
Artwork No. 139 Siebold Garden Yutaka Kawaguchi, Kaori Naito

 

こちらも2013年からある作品ですが、シーボルトさんに因んだ作品だそうです。

 

 

 

散水するための器具なのでしょうかね。

花はないのですが、本島の秘密の庭という感じです。

 

 

シーボルトさんに関する説明などもありました。

 

 

ちらりと海が見えました。

 

 

館内では、沙弥島で見た回遊式アニメ―ションの展示をしていました。

 

 

 

僕自身はもうパスポートを利用して見てしまっているので、もし入るなら200円だそうです。

これはもう十分に見たので、中には入りませんでした。

 

 

少し下に降りて、今度は海側に向かいます。

 

 

ああ、なかなか綺麗な海辺です。

そして、こちらも春に沙弥島へ行かれた方は、見覚えがある光景だと思います。

春会期に沙弥島の浜辺で展示されていた作品を、本島でさらに結び継いで、泊海水浴場で展示していました。

よくよく見てみると、沙弥島はそう遠くもなく、右の牛島の向こうに何となく見えています。

 

 

ちなみに春会期、沙弥島西の浜ではこんな感じでした。

 

沙弥島にて、2016年4月

 

 

この時にも、何となくその後本島に、という噂は耳にしていたものの、本当にあって見に来られるとは、当時思っていませんでした。

 

作品No. 142 そらあみ<島巡り> 五十嵐靖晃
Artwork No. 142 Sora-Ami:Knitting the Sky Yasuaki Igarashi

 

島の方が協力して、また網を作っていますよ、というニュースを見聞きしていましたが、春に比べて長くなったようです。

 

 

 

 

ああ、これは写真では伝えきれないほど素敵な色なので、次回も是非別の島で見てみたいものです。

島巡り、とあるように、この網もまた島を巡っています。

 

そして、この浜辺泊海水浴場は、夏にはとても美しい海水浴場になっていまして、水質がよいことで有名です。

平成18年環境省が選定した「 快水浴場百選」 に選ばれていまして、そのうち「島の部特選」となっています。

かがわの海水浴場の中でも、特に綺麗な場所のようで、毎年ニュースになっています。

 

 

なるほど、確かに砂浜の砂も細かくて、海の水もとても綺麗です。

 

 

風に揺れる網、波の音、秋の陽ざし、砂の感触。

本島に見に来てよかったな、と思います。

 

 

*追記

まとめると長くなるので、先に動画も作りました。

よろしければこちらもご覧ください。

*追記終わり

 

さてさて、続けて書きたいところですが、字数制限となりそうなので、中篇に続きます。

もう少し泊地区にて作品を観て、その後に離れた場所へ向かっていきます。

またお時間があれば、覗いてみてください。

 

それでは、今日はこの辺で。

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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