あるがままに… | いきょくのまねーじゃーのブログ

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市立砺波総合病院の整形外科医です

「あるがままに…」

 

 「よく見せようとしてもだめ。そんなことでは乗り切れないほどの試験が続く…」

NHKで宇宙飛行士の選抜試験の様子を伝える番組を見ていて、こんなコメントが気になった。

 

 

 宇宙に憧れはあるが、宇宙飛行士になりたいとは思わない。宇宙飛行士を目指す人たちの真っ直ぐな思いが羨ましい。ストレスが多い中、チームとしてミッションを遂行するのに必要なことは、その人そのものの価値である。

 

 優れた能力がある、コミュニケーション能力が高い、肉体的な能力が高い、などなど、テストが続く。しかし、試験官に認められたいと思うようでは、足りないというのだ。

 

 話は変わるが、私が携わる医療も、知力、体力、コミュニケーション力などが必要とされる。知力は、教科書に書かれたことだけを知っていて、テストの点数がいいことかもしれない。しかし、それは、見せかけの能力であり、その知力を活かされなければ意味がない。

 

 接遇研修会というものが意味がないとは言わないが、付け焼き刃的なコミュニケーションは、患者さんに見透かされるように思う。つい、自分を大きく見せたくなるのだが、そうすればそうするほど、見苦しい姿を晒すことを知っている。

 

 肉体的な体力の衰えを自覚している。なんとか今年は体力を維持すべく、運動をしようかしら。体力で乗り切らないといけない場面は次々やってくる。働き方改革を理由に逃げさせてもらえるほど甘くない仕事だと思っている。

 

 というわけで、冒頭紹介した番組を見ながら考えた。今年のテーマとして、自分を磨きながら、飾ることなく、「あるがままに」…それで選ばれなければ、仕方ない、それぐらいの覚悟が必要だな。