卒業生代表スピーチ | 続・戸波本舗!~九州論~

卒業生代表スピーチ



JCの存在の意義とは地域に、社会に必要とされることによりはじめて生かされるものであり、宗像人として互譲互助いわゆるOMOIYARIの気持で、この誇るべき地域の風土を次世代に守りつなげます。


これは2008年に私が理事長をさせていただいた時の基本理念です。


この思いは実は入会した時から今まで、変わることのない私のJC理念になったのですが、私が入会した当時の宗像JCは事業など活動や運動はどれもいいことやっているにもかかわらず少なくとも地域に必要とされているとは言えませんでした。


地域の人たちからは2代目のボンボンの集まりでお酒を飲んでばっかりの団体。

青少年育成事業をやっているにもかかわらず学校の先生は誰一人JCのことを知らない。

市役所からは自己満足の事業ばかりと馬鹿にされ・・・

僕は悔しくて仕方ありませんでした。


それから僕の目標が宗像JCを地域から社会から必要とされる存在にする。

というのが目標になりました。


初めて委員長を務めたとき、青少年育成事業の担当で、事業のチラシとJCを説明する資料を持って宗像地域全部の中学校を回って校長先生にJCのことを説明して回りました。

当時昼時に回っていたので何週間か続けて昼飯が学校給食だったことを覚えています。

翌年総務委員長として広報を担当し、同じように毎日のように市役所や記者クラブを訪れ、取材依頼や掲載依頼をかけ、1年後には宗像市の広報誌1月1日号の表紙を飾ることもできました。


今ではここにいる現役メンバーはもちろん、その間卒業された先輩方の努力で、8年間も少年会議所を継続し、校長先生でJCのことを知らない先生はいません。

マニフェスト型討論会や宗像三女神記などをみても地域の人たちにも大いに期待され、宗像市役所からは成人式を任せられるようになりました。


約10年・・・10年かかりましたが、宗像JCは本当に地域に、社会に必要とされる存在になったと自負しています。そんな意味では私のJC生活はとても満足しています。


しかし、JCは決してまちづくり団体ではありません。

正しいまちづくりが出来る人材を育てる団体なのです。

本日卒業する12名のメンバーがこれからはJCの看板をはずして、それぞれ自分の肩書で地域貢献、社会貢献していかなければ本当のJC運動をやっていたことにはなりません。

5年後10年後に、ここにいる全員が地域の人たちから「JCって凄いですね、あなたたちが学んだ、あなたたちを育てた組織なのですから」と言ってもらえるような行動・活動を続け、さらに精進、まい進していきますことをお約束いたします。


本当にお世話になりました。

あとは任せます。

後はみんなが宗像JCです。

本当にありがとうございました。



卒業生代表 社団法人宗像青年会議所 顧問 戸波真也