今日は親友、平光雄さんの誕生日です。
もし生きておられたなら、ちょうど60歳の還暦を迎える日・・・・。
彼の計画のなかでは、これからがほんとうの人生と考えていた時となり、これからが本番と計画していた時期となります。
いろいろな計画を持っておられました。
その中にはわたしを巻き込んだものもあり、わたしもそれらを考えてワクワクしているところがありました。
ここ数年、わたしは難病にかかったり、急性めまい症にかかったり、左肩の拘縮になったりしました。しかし、逝ってしまった彼を思えば、ほんのわずかな躓きとしか思えません。
彼はやはり、もっともっと生きたかったに違いありません。そして、やりたいことがたくさんたくさんあったに違いありません。
もう一人の親友‥‥こちらは元気に毎日超人的スケジュールをこなしている三澤洋史君ですが、彼がシューベルトにかんしてこんなことを言ったことがあります。
「31歳でなくなったシューベルトにも、彼なりの晩年があったんだよ。最後のピアノソナタを聴くと、それを痛切に感じることができる」
確かに21番のソナタや 『冬の旅』 にはそれを感じさせる深く大きな世界があります。特にソナタにはベートーヴェン晩年の弦楽四重奏曲にも通じる世界があります。
そんな目で平さんの人生を見ると、彼にも 「しっかり自身の足跡を残す晩年があったのだな」 と信じられます。
たった二年の間に、7冊の本を書き、そのほとんどがベストセラーとなっていますし、今でも再版を繰り返しているのですから。
だから、平さんの主張したい一番のところは、しっかりこの日本という国に根を下ろしたと信じられます。
平さんには、わたしのもう一人の友人である下村博文君にもぜひ逢っていただきたかった。平さんと下村君の会話を聞くことができたなら、たくさんのものを学ぶことができたに違いないですから。
わたしにできることは、これからも平さんの信じて生きたところを、わたしなりに次世代に伝えていくことでしょうか。
時折、エフ-スタイルスクールでやる紙芝居などが、その具体的な活動になるでしょう。
平さんどうか、これからもわたしたちを見守ってください。
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