あまり眠れず朝の4時位から起きていた
二人部屋なんで、起床時刻まではおとなしくしていましたが、6時になったらゴソゴソとICUへ持っていく荷物と、病棟に預けておく荷物ボストンバッグ2つぶんにわけたりと落ち着きません
昨夜の0時~絶飲食ですがこんな状況でお腹すく人なんているんだろうか?
便が出てなかったら浣腸すると言われてましたが、下剤で何とか出ました
麻薬飲んでると副作用で便秘がひどくなってました
8時に姉が来ました
ポソポソと、小声で会話しながら時間を待ちました
最後に旦那さんにLINEをしました
口を大きく開けて自分の舌が見える写真を添付して。
何だかここまで来ても自分の事の様に思えなかった
本当に自分が癌なの? 舌を切る?腹を切る?首を切る?
全て現実とは思えないほど悲しくもなく、緊張もせず、ずっと冷静でした
姉は私から癌かもしれないと聞いた日から毎日泣いていたそうですが、私は一度も泣きませんでした
何で私が‥と、悲観的にもならずずっと他人事のようで、ただ痛くて仕方ないオデキを切る位の感覚でした。
8時55分 病棟の看護師さんがお迎えにきました
今からオペ室に移動
ドラマのようにストレッチャーで行くかと思いきやまさかの歩き
師長さんもナースステーションから出てきてくれて、「待っています。帰ってきて下さい」と言ってくれました
一階下に降りた四階、オペ室、ICU病棟になってました
姉と手を繋ぎ歩きました
「ありがとう、本当にありがとう」とお礼を言い、姉も「頑張るんだよ」と。
病棟看護師さんも笑顔で「待っていますよ」と言ってオペ室の看護師さんに引き継がれました
オペ室の自動ドアが開き、姉に手を振ってさよならしました