アンナ・プロハスカ(ソプラノ)

ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮・リコーダー)

イル・ジャルディーノ・アルモニコ


パーセル:《ディドとエネアス》より 序曲/〈ああ、ベリンダ、私は苦悩に押しつぶされそう〉

グラウプナー:《カルタゴの女王ディド》より〈流れる水のせせらぎよ〉

サルトリオ:《エジプトのジューリオ・チェーザレ》より〈愛したくなどない〉

ロック:《テンペスト組曲》より ガリアード/リルク/カーテン・チューン

カストロヴィッラーリ:《クレオパトラ》より〈さらば王国よ、王位よ〉

サルトリオ:《エジプトのジューリオ・チェーザレ》より〈私が望めば〉

パーセル:《妖精の女王》より シャコンヌ〈中国の男女の踊り〉

グラウプナー:

《カルタゴの女王ディド》より

〈空はずしりと雷をたたえている…裏切りの愛の神は〉〈嵐にかき乱されて〉

サンマルティーニ:リコーダー協奏曲 へ長調

ハッセ:《見捨てられたディドーネ》より〈嵐はもう始まっている〉

ヘンデル:

《エジプトのジューリオ・チェーザレ》より

〈何てことを耳にするのかしら? おお神よ!…あなたの憐れみがなければ〉

カステッロ:4声のソナタ第15番

カヴァッリ:《ディドーネ》より〈誇り高きジェトゥーリの王よ〉

ハッセ:《マルカントニオとクレオパトラ》より〈死の凄まじい形相に〉

ロッシ:ルイージ氏のパッサカリア

パーセル:

《ディドとエネアス》より

〈この山は狩りの女神のお気に入り〉〈あなたの手を貸して、べリンダ…私が地に伏すとき〉



バロックには縁が少なく、この日は全て初めて聴く曲ばかり。17世紀の曲が大部分。TOPPANホールも初めて。


アントニーニ、一度は聴いてみたかった。

メンバー表には14人、追加で1名の計15人という少数精鋭の古楽器楽団。


曲ごとにチューニングを徹底し、コンサートマスターの人が弦のメンバーの一人ずつと細かく納得いくまで音合わせをしていた。チューニングの音程も普段聴くオーケストラより低かった。ヴァイオリンとヴィオラは立奏。各奏者の音が太い。


一瞬一瞬で音量とフレージングが変わり、まさにこの場で生まれたかのような新鮮さで飽きることを知らない。曲を知らなくても、めくるめく刺激に満ちた演奏会だった。


アントニーニは指揮だけでなく、リコーダーの独奏も。指揮の時は聴衆に背を向けて、リコーダーを吹く時は譜面台をくるっと回して聴衆に向かって演奏。


もう1人すごかったのがソプラノのプロハスカ。イタリア語中心にドイツ語と英語の3ヶ国語を歌い分け、コロラテューラの高い音から静かに語るような歌まで、表現、音量の幅が広い。今が旬の歌手だ。アンコールでは「2人のソプラノのための楽しい曲だけど….ソプラノ1人しかいないから….ソプラノリコーダーで代用します」とアントニーニを紹介して、

楽しそうに歌っていた。


バロック時代はイタリア語の歌が多いことに納得。あと繰り返しがやたら多かった。

音楽の原点を辿る楽しい音楽旅行でした。