Sir Simon Rattle: Dirigent
Magdalena Kožená: Mezzosopran
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
Joseph Haydn: Symphonie D-Dur, Hob. I:86
Ondřej Adámek: »Where Are You«, Liederzyklus für Mezzosopran und Orchester Kompositionsauftrag der musica viva des Bayerischen Rundfunks und des London Symphony Orchestra
Johannes Brahms: Symphonie Nr. 4 e-Moll, op. 98
初めてのイザール・フィルハーモニー。ラトル指揮のバイエルン放送交響楽団(以下BRSO)の本拠地でのコンサート。
街にはコンサートのポスターや、中央駅近くの放送局のビルにラトルの広告がありました。
最寄りの地下鉄駅から歩いて行くと、ホールの真ん前に大きな工場が見えてきました。
外見はレンガ造り、中に入ると打ちっぱなしのコンクリの床に狭いホワイエがあり、開演前には人でごったがえしていました。まるでプレハブの倉庫か工場を改装したよう。
ホール内の通路にも剥き出しのパイプ、客席では金網で視界が遮られる席も多くありました。
ハイドンの86番、25分。
9-9-7-5-3に見えた小編成で木管は5名のみ。
ハイドンの中でも個人的に好きな交響曲。ラトルは2005年のベルリン・フィルとの最初のアジアツアーでも取り上げていた記憶があります。BRSOのプログラム冊子には、前回がいつ誰と演奏しているか記載されてますが、それによるとハイティンクが2006年に演奏しているということで20年ぶりとのこと。
https://youtu.be/5_H-Mal-Vlc?is=h_iu8UIoNvAPGjuz
日本ではノット&東響で2019年頃に聴いています。
冒頭のオーボエが甘いモチーフを歌い回してからすぐ主部に入ってリズミカルなメロディー、曲想が変化し楽しい曲です。
馬力のあるBRSOでも音の鳴らなさ具合はなんかモワッとしていて、ホールの形状こそ違えど前身の旧ガスタイクと同じというのは皮肉です。
2曲目の現代曲は、作曲者がオーケストラから委嘱を受けて作った曲でラトルと独唱のマグダレーナ・コジェナに捧げられました。コジェナはマイクを使っての歌唱。
最初口パクからささやくように歌詞が始まり、アルメニア語、チェコ語、英語、サンスクリット語などが断片的にハウリングのような繰り返しをしながら進んでいきます。あえて他の曲で類似点を探すとすれば擬音で、リゲティのグラン・マカーブルあたりでしょうか。
途中からは打楽器の多い不協和音がうるさくて、しかも無駄に時間が長い。苦行でした。現代音楽の表現の自由は構いませんが、こんな曲が後世に受け継がれるとは思えません。
それにしても曲が終わった時の聴衆からのブラボーには驚きました。前半終了時で開演から1時間20分が過ぎていました。
ブラームス4番、16型対抗配置、44分ほど。
冒頭の弦のフレーズが奏でられた瞬間、近くの客席からschön(美しい)というため息にも似た声が聞こえてきました。
ラトルの振り方は昔から変わらず俊敏で、拍子をしっかり刻むのではなく、オケをドライブして熱量を引き出す力が突出しているように思います。テンポは早めで目眩くような展開、3曲目でやっと真価が聴けました。
カーテンコールでオーケストラが指揮者だけを立たせたままというのはヨーロッパでは珍しい。
終わったのが22時半、現代曲はなくて良かったです。






