指揮:松本 宗利音
サクソフォン:上野 耕平
ドヴォルザーク:交響詩「英雄の歌」作品111
ミヨー:スカラムーシュ 作品165
逢坂裕:アルトサクソフォン協奏曲(上野耕平 委嘱作品)
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73
下の名前が読めない指揮者は、20世紀の名指揮者シューリヒトから取ったもので名付け親はシューリヒトの奥様との由。
最初のドヴォルザークはあまり演奏されない曲ですがしっかりとした造形感が美しく、引き込まれました。
真ん中の2曲のサキソフォン独奏は圧巻の技能と音量は良いのですが、前半終了が20時10分過ぎ、後半開始が20時半過ぎ、いくらなんでもプログラムの時間的なバランスが良くないですね。どちらか一曲で十分だと思います。
ブラームスは冒頭から弦、特に中低弦の音の伸びが美しく、これは全曲を通して秀逸でした。
他にも金管ホルンソロに、2楽章?の金管のコラール、木管ではフルートの突き抜ける美しさとオーボエが耳に残りました。
指揮はあざとさのない、素直でわかりやすい棒で、この屈託のない明るい曲にも合っていたように感じます。
終演後のオーケストラからの賛辞も微笑ましいものでした。ステージマナーはまだぎこちなくあまり板についていない感じですね。
かつてはシティフィルの研究員としてキャリアをスタートさせ、日本各地のオーケストラを振って実績を積んでおり、既に大阪フィルの指揮者になっています。
この日は凱旋公演でしょうか。そもそも定期の舞台に呼ばれて振ること自体選ばれし者ですね。また聴いてみたいと思って、8月のミューザで15時開演のN響との公演を見つけましたが、ポチる直前で平日であることに気付き断念。またの機会を伺います。
コンサートの回数絞ろうと思っていてもこうやって次世代を担う人が出てくると聴きたくなります。もう通い始めてかれこれ40年になりますが、時代の変化はあれど飽きないです。
