またあいつか!
チャンミンに辛い思いをさせたのを悔やんでいた。
俺も一緒にジュースを買いに行けば良かったんだ…くそっ!
服を着たままのチャンミンを、
力いっぱい抱きしめた。
こんなこと言ったら笑うだろうが、このままチャンミンを抱いたまま、チャンミンを自分だけのモノにしたいと強く思った。
「ハ…ハックション!」
チャンミンが盛大なくしゃみをして、ハッとした。
「ごめん、チャンミン。
服が濡れたままだ。風邪引く…」
「無我夢中で服のままだったのを忘れて入ってきちゃった…」
「早く脱いてこい。
温泉で温まろう」
「…うん」
チャンミンは顔を赤らめて頷いた。
その顔にドキドキする。
チャンミンと風呂に入るのは初めてだ。
つまり…裸を見るのも、見せるのも初めてだ。
もう俺は裸なんだけど。
何とも思っていなかったのに、
急にドキドキして、
泡を流し、ザブンと音を立てて、浴槽に入った。
「は、入るよ」
「あ、ああ…」
ドキドキがマックスだ。
幸い普通より多い湯気で
ボケている…と思ったが、
そのボケ加減が、より俺の淫らな意識を興奮させる。
ヤバいぞ…これはヤバい。
俺は慌ててチャンミンに背を向け、小さな窓を少し開けて山の景色を見る。
「お、おお〜!素晴らしい景色だな」
景色なんか本当は目に入っていない。
チャンミンが使っているシャワーの音が気になってしまい、
頭の中は真っ白だ。
ヤバい…耐えられるか、俺。
シャワーの音が止まった。
「僕もいい?入っても…」
「も、もちろんっ」
俺の緊張は頂点に達した。