ショートスティ③

私は今回もばぁさんに言いたい放題で話を進めました。

もう、こいつに使う無駄な時間がホントに嫌。

都合良く物忘れしてるフリして話を逸らすこいつの手には乗りません！！

『介護保険を使ってあなたの大好きなディサービスに行ってるんです。その、サービスに家族のリフレッシュ…休暇目的でショートがあります。今回あなたが行ってつまらなかったやつです。』

『あんなどこもう行かない！！』

『はい。皆さんそう言います。でも、同居して介護してる家族を少しでも休ませるために皆さん、使ってくれています。もしくは、同居してない家族が代わりに預かってくれている家もあります。あなたの娘や息子が泊まりにおいでなんて優しいこと言ってくれますか？？長男の嫁が私に代わって面倒見てくれますか？？』

『聞いてみなきゃ…』

『はぁ？？お忘れですか？？じぃさんが10年以上前にがんで入院する日の朝に長々と電話して自分が大変なんだって自分の事しか言わずに保証人頼んだのが悪いってこっちの忙しさなんてお構いなしに文句言われて大変だったこと。そんな人があなたたちの面倒見てくれると思ってんの？？今だって、義兄さん自宅に来られたら困るからってわざわざ自分が時間あるときに顔出してるんでしょ？？』

『そうだったか？？』

『都合良く忘れないでよ。ばぁさんも言ってよね？？あの嫁とは一緒に住めない！！嫌だ！！って。なんで同じ嫁なのにあちらは介護から逃げられてるの？？おかしいでよ？？

…この話まだ続ける？？話それてるけど？？』

『』

『戻すよ。ショートはじぃさんが行けって行ったわけじゃ無くて私たちが少しでも楽になるために使ったんです。じぃさんの手術の時間とばぁさんのディの帰り時間気にしなきゃ無い、翌日の通院前にやること沢山あるのにばぁさんはじぃさんのこと何もしない。家に居たら逆にばぁさんのご飯の準備とか薬の確認とか仕事増えるから私たちが決めてショート利用したんです。』

『何にも無いんだぞ。つまらない』

『だから？？つまらないからなんですか？？

ばぁさんが泊まってくれたので私たちは楽でした。それでいいのでは？？』

『だって…』

『私はちゃんと言いましたよ。楽しくないだろうから時間潰す物持って行きませんかって。私の言うこと聞かないからそうなったんでしょ？？このやり取り何回目？？』

『でも行きたくない！！』

『私たちに休むなって事でいいですか？？ずっと、ジジババの面倒を休み無く見続けろってことでいいですか？？あなたの言ってることはそういうことですよ。今回、泊まってみて施設がどんなところか分かってあんな所で生活したくないって分かったんだよね？？』

『家が一番だ！！我が家がいい』

『その我が家で1日でも長く過ごすための方法として私たちも休みたいって言ってるんです。毎月とは言わないけど数ヶ月に1度は休みが欲しいって言ってるんです。そんな小さなワガママも私たちはダメですか？？こちらが止めてくれと言うことは聞いてくれない。どんどんこちらがやることは増える。それでも私たちは我慢してあなたたちの犠牲になれと？？』

『そんなことは…ないけどさ…』

『行きたくないから行かないってそういうことですから！！

私たちに、休まずあなたたちの面倒見続けろって言ってるのと同じです！！この先、どんなに嫌だと言われても私たちは自分たちのためにショート利用を続けます。以上です。何かまだ言いたいですか？？』

『でも、何にも無いんだ…』

『今度行くときは何か暇、潰せる物用意すればいいでしょ。』

『××（施設のある地名）は嫌だ！！』

『他の施設に契約し直すつもりもありません。私だって仕事調整して契約してるんだからまた新しいとこの契約は今はしません。ケアマネと悩んでそこにしたんです。じぃさんも他の施設利用するつもりなのでばぁさんは今のとこで定期的にショート利用します！！』

『次いつや？？』

『3月は予約いっぱいのようなので空き待ちです。行けないときは仕方ないけど夏には確実に行ってもらいます』

『今度は何か持って行こうかなぁ…』

納得はしていないでしょうけどゴネても思い通りになると思うな！！何度か行って慣れれば諦めてくれるでしょう。

何度も同じ話をして2時間以上付き合って大人しくなりました。