こんにちは。
大阪・関西万博の入場者数のまとめ記事、第10回をお送りします。
いつも毎週火曜日に更新していたのですが、今回は月曜日が閉幕ということで、万博協会の発表も月曜日ではなく翌日の火曜日になりました。ということで、こちらの記事もいつもより遅れてということになります。
先週の記事をご覧になりたい方は、こちらをどうぞ。
184日間にわたり開催された大阪・関西万博も10月13日に無事閉幕しました。
10月14日に入場者数の確定値が発表されましたので、見ていくことにいたしましょう。
協会が正式に公表している目標入場者数は2,820万人。
ここに到達するかどうかが成功・失敗の判断基準の一つであると思っていましたので、万博協会が公式発表した入場者数と、目標入場者数に対してどうなっているのかを集計しました。
なお、毎回書いておりますが、入場者数は発表された入場者数からAD証で入場している「関係者」を差し引いた数となります。
10月5日〜10月13日までの入場者数の実績値は、こちらになります。
開幕以来の実質累計入場者数は25,578,986人となっています。この8日間の合計入場者数は1,965,385人、1日あたりの平均入場者数は245,673人となりました。
対前週で11.6%増加となりました。
さすが閉幕直前ということで、多くの方が来場されたようです。10月11日の週末には台風の予測もありましたが、なんとか乗り越えたようですね。
最終的には1日当たりの入場者数は139,016人となりました。最後の1ヶ月ほどは20万人超えの盛況であったにも関わらず、この平均入場者数。やはり序盤の入場者数の大不振が最後まで影響してしまったようです。
ということで、目標としていた入場者数2,820万人は達成することはできませんでした。
AD証での関係者の入場者数を加えると2,900万人を超えているのですが、採算を考える際の物差しとしていた2,820万人に、無料で何度も入場できるAD証所持者を加えるなんて、ナンセンスですからね。
2,820万人という人数は、入場チケットが2,200万枚販売されて、万博の運営費の一部を賄うために必要な入場者数という考え方でした。つまり夏パスや通期パスを使って何度も入場する人も見込んで、2,820万人という目標としていたのです。2割ほどの入場者がこういうパスを使って入場するだろう、という想定での試算だったのですね。
とは言え、入場者数が何人であろうとチケットが2,200万枚販売されればいいんでしょ?って声も聞こえてきます。
そうなんです。
仮に3,000万人が入場しても、チケットが1,800万枚しか売れなかったら運営費が賄えないということになりますから。
同日に万博協会が発表した、チケットの販売枚数です。
総販売枚数は約2,207万枚。
行ってますね。おめでとう。
いや、でも待てよ。
「無料券」「招待一日券」も販売枚数に入れていいのかな?
そこで、「3歳以下無料券」「こども招待一日券」「大人招待一日券」の枚数を差し引いてみると…。
22,069,546 - 472,253 - 309,753 - 10,388 = 21,277,172枚
あら、2,200万枚に達していないですね。
吉村知事もあんなに早く黒字宣言なんてしてしまって大丈夫なのでしょうか?
更に、黒字かどうかということで言いますと、この「2,200万枚で黒字」という試算は2024年2月、今から1年8ヶ月前に行われたわけです。
どう考えても、1年8ヶ月前から物価は上がっているでしょう。
万博の運営費は、先週も書きましたが1,160億円。本当に黒字になるのか、決算が楽しみです。
ということで、今週はここまで。
来週以降は今までのように入場者数の記事を書くことはありませんが、万博協会による決算が発表になるまで万博の楽しい話題で明るく盛り上がっていきたいと思っています。
それでは、また。


