こんにちは。
毎週火曜日に更新しております大阪・関西万博の入場者数のまとめ記事、半期末で時間が十分取れず水曜日の朝になってしまいましたが、第8回をお送りします。
先週の記事をご覧になりたい方は、こちらをどうぞ。
万博協会が正式に公表している目標は、入場者数2,820万人。
ここに到達するかどうかが成功・失敗の判断基準の一つであると思っていますので、毎週月曜日に万博協会が公式発表している入場者数と、目標入場者数に対してどうなっているのか、9月29日に発表された9月27日までの情報を集計しました。
なお、「入場者数(発表)」は、AD証で入場した「関係者」を含む人数、「入場者数(実質)」は、総入場者数から関係者を除いた人数となります。以下で記載する「入場者数」は、実質の入場者数となります。
まずは9月21日〜9月27日までの入場者数の実績値です。
実質累計入場者数は22,072,717人となっています。この1週間の合計入場者数は1,546,234人、1日あたりの平均入場者数は220,890人となりました。
前週が入場者数は1,517,090人でしたので、対前週で1.9%増加となりました。
駆け込みの入場者数で相変わらず危険なほどの状況になっているようで、入場者数はこれ以上の大きな伸びはないと思います。万博閉幕の10月13日に向けてこの入場ペースが続くと思われます。
万博協会が目標に挙げている2,820万人に対する入場者数は?ということについてですが、会期184日間のうち、9月27日で168日経過し日程の91.3%が終了したところですが、9月27日までの実質累計入場者数は22,072,717人。目標入場者数に対する達成率はして78.27%です。
それでは、入場者数2,820万人を達成するためには、残り期間で1日あたりどれくらいの入場者数が必要かを計算してみましょう。
これは2,820万から累計入場者数を差し引き、残り日数で割れば算出されます。
9月27日現在の状況は以下の計算式となります。
(28,200,000人 - 22,072,717人) ÷ 16日 =
約382,955人/日
ここ最近の入場者数は、万博のキャパの関係もありどれほど多くても25万人を超えることはありません。このことを考えると2,820万人の達成はされないでしょう。
さて、万博が後半を迎えた頃、大屋根リングを残したいという運動が一部で行われているようです。その関係でネットにも「残して欲しい」「入場料を取ってもいいから万博閉幕後も大屋根リングに登りたい」といった言葉をよく見かけます。
本日はこんな記事もありました。
当初は酷評、でも今は1日20万人越え。壊さないで!と熱望される「大屋根リング」、東大生からのガチの評判は
吉本興業所属の芸人さんによる提灯記事です。
この記事タイトルに違和感を感じるのは正常な方だと思います。
当初の酷評、今は人気ということなのですが、当初どういうことで酷評だったのかというのを簡単に記しますと、
- 藤本壮介の一声で建築が決まり、国費含めて約350億円もの拠出がされた(万博開催費用が膨れ上がった一要因)
- 円周360度の1度あたりの金額が約1億円もかかる事について国会でも質問があがったが回答がされていない。
- あの清水寺と同列に並べてまで褒め称える政治家が登場した。
- 伝統的な日本建築の触れ込みに対し、鉄製のボルトなどが使われていた。
- 開幕以前から木材に黒い色染みが見つかる。
など。
さてこれら酷評の中身が開幕して間違っていたという話は全く聞きません。
つまり、酷評が払拭されて大人気になったわけではないのに、酷評から好評に転じた話としてまとめようとするのはどう考えてもおかしいのです。
それと、タイトルの中で明らかに浮いている「東大」の文字。別に東大を出す必要ないんじゃない?という話です。
と、いろいろツッコミどころのある記事のご紹介でした。
最後に、今まで発表していなかったデータをご紹介します。万博協会が発表しているチケットの販売実績の券種ごとの販売実績です。
この券種ごとの実績を見ると、「招待」とか「割引券」といった文字が目に入ります。
ん?招待券や割引券入場者も含めての入場者数報告なんだ。
この辺はまた来週にでも掘り下げてみたいと思っています。
ということで、今週はここまで。万博チケットが余っている人たち、もう入れないという人が多いと思いますが、無理をして体調を崩さないようにお願いしますね。
では!