自主休校中の「パパ学校」での工夫についてご質問があったので、簡単なお答え一例をご紹介。

 

どうやって楽しくしているの?: スマホの無料の効果音アプリで、学校のチャイム音(1コマの開始と終了時に鳴らしたりする)や、理解度をチェックする小クイズの際に、「ジャン、では、問題です」みたいに効果音を軽く入れてみる。

 

家庭内学習で、特に、「ねぇ、これはちゃんとわかったの?じゃ、言ってみなさい!」とか言っても、押さえつける感とやらされ感があふれ出て却って害になりそうなので、その代わりに効果音アプリで「ジャン、では、問題です」としている。また、シンキングタイムの効果音や、正解の際の「ピンポン!」な効果音や、不正解の際は「ブブー」または「テロレロレン!ざんね~ん」みたいな効果音なども混ぜつつ、飽きないようにしていたりする。

 

どうやって納得感を出しているの?: 直線を正確に結ぶ・線を引く・計算を正しく行うのは「なぜ」そうする必要があるのかを、身近な例でお話ししていたりする。例えば、DVD動画で飛行機やエンジンなどのしくみの動画の後で、さんすうの計算ドリルなどをやっている際に、正しく直線を引けなかった際には、「パパもパイロットとして思うことだけど、エンジンの設計図で直線がゆがんだり計算ミスがあったら、エンジンが爆発したり故障して危ないし、そんなグニャグニャな設計で歪んだ座席の飛行機は墜落しそうで乗りたくないよ~」とか、「線が歪むとか隙間があることで、命に関わる問題になったりするよ~」など、てきと~で良さそうに感じる中でも「なぜ」正確に線を引き計算をする必要があるのかなどを、息子がこれまで体験し身近に接してきたことにあわせてお話ししてみたりしている。

 

あと、「自分で作るじかんわり」で、そもそも、「1時間目はコレしなさい、2時間目はアレしなさい」と押しつけ型にはめず、逆に、「今日の1時間目は何したい?こくごとさんすうは毎日やるけど、自分の気分のノリ具合で自由に最初に何したいか決めていいよ~」という感じで、自分で決めたことを自分でこなしていく練習もしていて、息子にはそれが良い感じ。

 

小さな大人だけでなく大きな大人向けにも良く講演・研修などでお話しするのだが、しっかりと「信賞必罰」を自分の思い込みなどからも中立公正に行うことが重要だと思う。信賞必罰を言い換えれば、「根拠を持って褒め、根拠と礼節をもって叱る」という感じ。

 

で、「叱る」という言葉に感情的な判断や思い込み・決めつけなどがあるかもしれないが、「怒る」と「叱る」を混同せずちゃんと分けてまとめておくと図のような感じ。

ウチでは「怒る」ことは危険回避上のやむを得ない場合などを除いてまずないが、多様性を尊重して導く・「こうするとこんな問題が起こりそうだから、こうすればもっとよくなるかもよ~」と「叱る」ことは、小さな大人の息子の人権に配慮しながら積極的にしている。

 

などなど、いろいろと工夫や配慮をしながら、「場所に縛られない学習」でBCP・事業継続でなく学びの継続を進め、学校教育よりもいろいろと充実できるよう趣向を凝らしたりしている。