冷たい風も何のその、エイヤッて天国にやってきた、
さてさて、エンジンのかかりを少しでも良くしようと、
エルタを太陽の下に引っ張り出した、
それから、朝一番、ドッドッドーッと元気な音で始めようと、発電機のコイルを力一杯引っ張った、
あれっ、スコスコスコーって力無い、
何回もいろいろやったのに、まさか、なんとキャップを開けたらタンクの底が銀色に光ってる、、
いやーな予感のままエルタに挑戦した、
ヤッパリご機嫌斜めだ、どうしよう、クッソーッ、
大きく溜め息したら、タラッと冷たい鼻水が、、
あのデカイ石は手押しの一輪車じゃ運べないっ、、

5リットル、ガソリンを買い、2リットルを発電機に入れ、残りは25:1の混合油を作った、
昨日のエルタの活躍で、思い通りにできたお礼と正月の準備に墓掃除を済ませた今日の天国は、俺の気分そのままでござんす、
いい角度の石積み完了写真をアップできるまで後少し、
ところが、先が見えてくると、スッと緩む俺の気ままさは、自分でも腹が立つ、
夏から放置の柄の無い鉈を、つい手にしたら無性に柄を付けてやりたくなった、、

ナイフの背を親指で押し丁寧に削ぎ落とす、その白く反り返った切り屑はイチョウの香りを漂わせ、何度も握っては削り、手にシックリ馴染ませた、
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ふと、CMの居酒屋で、木村拓哉の隣の男優のセリフを思い出す、
「宝くじを当て金持ちになったら、皆に、人生金じゃないよって言ってみたいんだよ」のシーン、
これを、毎日の暮らしがあって、この天国が楽しめてると同期した俺は意気地がない、
天国があるから毎日がスムーズだと、何故、すぐ切り返せないんだ、、
出来たばかりの鉈を力一杯振り下ろした、
孟宗竹がパカッと綺麗な音で割れた、、。