
「○○菫さん」と呼ばれた孫は「はい!」と、元気よく腕を耳の横にくっつけた、目はまん丸だ、、
と、たわいない情景をニヤニヤしながらバスに揺られてる、
今日は待ちに待った菫の満一才の誕生日だ、ところが、大きくため息をつく、、しばらく会ってないから、きつく泣かれるだろうなー、みんな力が入ってるのに、、
ガチャッと片手で扉を開け出迎えてくれた菫のお父さんに、ちょくちょく来てくださいよと言われ、そうだよねと精一杯、、
手を洗い、いよいよご対面、奥の部屋のソファーの横に二人がいる、目が合った、ヒラリとパープルのドレスが翻って母親にしがみ付き顔だけこっちを見てる、でも泣かない、、
勝負とみた俺は名前を呼ぶが早いか、犬のお巡りさんを手拍子で懸命に唄った、
すると前を向き両脇から娘が菫の手を打ち合わせ一緒に歌い、終わる頃には完全に穏やかな目になった、
俺も安心したのか、おいでの手を忘れてしまい、距離的にすぐ会えない実家の両親の思いが重なった、、
暫くぶりの菫はギュッと締まってもう子供顔だ、気がついた前頭葉の発達ぶりは直感力の鋭さを予感させ、つぶらな瞳が知的にさえ見えてくる、娘にしてあげられなかった才能の発達の応援を誓った、、
笑い声に包まれた両親の盛り沢山なイベントに興奮した菫は寝付けなく、俺は缶ビール1本で酔っ払い風呂も入らず爆睡した、、
朝、テーブルの上に好物の海苔餅が二つ、行儀悪く食い付いたら菫がヨロヨロ担いだ一升餅だった、、。
