親父が造った貯水タンクは約2000Lの雨水を溜めることが出来る、焼いた番線をせき板に通し組んだ型枠にコンクリートを打つのだが知る人はもう僅かだろう、表面の切り残った番線を見ると、その頃の若い親父の作業ぶりが目に浮かぶ、、
最近食器を洗うたび、僅かにドブ臭い匂いが気になってきた、何時かはと思ってたがタンクの中の長年溜まった沈殿物を取り出す時が来たようだ、
温度が上がり雨を待つ山も、コップに注がれるビールの泡の上がりを待つ俺も同じだ、


時期が過ぎ、膨れた甘夏を落としつつ剪定してたら小さなスズメバチの巣が目の前に、、さて、さわらぬ神では繁殖して危険度が増す、右に逃げる構えで、左手にハサミを持ち替え突っついた、、どうやら成虫は留守らしい、こうなればこっちのもんだ、、
精巧に造られた壁はパラパラ崩れ、幼虫や成虫になりかけの柔らかそうな白い頭がゴソゴソうごめいてる、蜂の子を食べたのは小学校低学年頃だったか、
油を引かずプレートの上に転がして、ジジッと香ばしい音とプツプツ独特の甘味はオツな味がした、


小屋の基本は屋根にある、元気が出た俺は梯子を掛け、明日に備えペンキ塗りを決断した、ついでに明かり取りに透明なアクリル板を一枚取り替え、スカイブルーの真ん中は、母屋と同じ黄色に塗りました、、
初動が遅かったから乾きに不安だが何とか頼む、、


いまさらの眺めだが隣のMさんに見せたら「ほんとに山ん中だね」と言われた、
山の動物たちは、綺麗に塗れたねと誉めてくれるだろうか、、。